OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2008年新作

歩いても歩いても(★★★★★)

2008年一番好きだった映画。 残暑の一日を描いていて、とりたてて大きな事件も起こらないのだが、一々文章にして表したくなるくらい引きこまれた。 サマーウォーズが好きな人は、全然違うジャンルだけどはまると思う。 ※以下ネタバレ含む 最初は阿部寛と夏川…

トウキョウ・ソナタ(黒澤清)@桜坂劇場

前半は良かったけれど、後半は凡庸な作品になってしまった。 2008年は家族をテーマにした邦画が豊作で、とくに「ぐるりのこと」と「歩いても歩いても」がよかった。子供ができない夫婦を扱った「ぐるりのこと」、問題が表面化する前(子供が幼い)の時期と問…

ザ・マジックアワー

三谷幸喜監督作品。 この作品の公開前後はマジックアワーのキャストがどの番組にも出演しまくっていて、ちょっと興ざめだった。しかも一番出演していたのが三谷さん本人だったりするだけに。 ただ、やっぱり面白い。もうそれ以外の言葉は要らないと思った。…

実録 連合赤軍  あさま山荘への道程

若松孝二監督の映画。若松監督の映画は「処女ゲバゲバ」を見たっきりなのだけれども、あのなんともいえない閉塞感だけは胸に焼き付いている。 連合赤軍の事件、というと、自分には憲法の判例で出てきたり、西岸良平の漫画にちょっとだけ出てきたりしたのを見…

クローバーフィールド HAKAISHA

特殊なパニック映画。 コーエン兄弟やロメロの「ゾンビ」みたいなわからないなりにも感じ取れるようなメッセージ性は特になく、終盤まで恐怖をあおり続ける純粋なパニック映画になっている。表現としては重ね撮りされたパニック以前の風景との皮肉な比較がよ…

ノー・カントリー

コーエン兄弟の映画。 いわゆるクライムアクションで、たまたま銃撃戦跡で大金を拾ったばかりに殺し屋に巻き込まれていく男を描いているのだけれど、あの殺し屋の空気ボンベはマジで痛そうだ。鍵穴がはずされたときは泣きそうになる。時代設定は1980年。 自…

グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂ原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の映画。 ぼくはこの原作が大好きで、確かに文学作品としてみるとご都合主義が目に付いたり、無駄な部分も多かったりするのだけれど、それも含めて大好きなのだ。だから、映画を観ることに大きな期待ととも…

人のセックスを笑うな

井口奈己監督作品。2007年公開。出演は永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾など。 まず、全体的に長回しへのこだわりが感じられて、すごくよかったです。相米慎二の「台風クラブ」にやられて以来、長回しフェチになりつつあるんですけど、これは本当に…

ALWAYS 続・三丁目の夕日

2005年に公開された50年代郷愁映画の続編。監督は山崎貴。 前作はかなり面白かった。ロクちゃんエピソードなんて泣かせにかかっているのがわかるのに、すんなり涙が出てきてしまうほどだった。 そして今作も、面白さはだいぶ引き継がれていたと思う。堀北真…