OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

comic

木尾士目「げんしけん」

2002年よりアフタヌーンで連載開始された、オタクな大学生の日常をほぼありのままに描いた漫画。アニメ化もされたらしい。てか、よくアニメ化されたな。一番そういったものとは縁遠そうなんだけど。 それと、この漫画がすでに3年以上も連載が続くほどの人気…

江口寿史「なんとかなるでショ!」

伝説の遅筆漫画家・江口寿史が1988年に発表した準短編集。とにかくやりたい放題やってて、スノビズムも80年代の空気も全部真空パックされたみたい。けど、コミックスの構成からか不思議と完成度の高さを感じてしまう。 ちなみに「なんとかなるでショ!」は角…

高橋ゆたか「ボンボン坂高校演劇部」

1993年から1995年にかけて週刊少年ジャンプで連載された作品。内容は一話完結もので、ボンボン坂高校に通う高校一年生の順菜正太郎が、3頭身キャラでホモの演劇部部長・徳大寺ヒロミに一目ぼれされ、けど正太郎はその副部長の日比谷真琴に一目ぼれし入部した…

久米田康治「かってに改蔵」

眠れなくて、午前二時過ぎた時点で眠るのを諦めて、漫画喫茶にいって漫画を読んだんだ。もちろん、眠らなきゃ今日と明日がつらいってわかってたけど。 それで、なんだろ、不意に読んでみたくなった。改蔵が。24巻までは読んでたけど、最終回まで読んでなかっ…

岡崎京子「私は貴兄のオモチャなの」

岡崎京子さんが1995年に発表した短編集で、フィールヤングという雑誌に掲載されたものを載せてます。 これ読んだとき高校1年生だったんだけど、漫画ってここまでできるんだってかなり衝撃受けた。そのまま映画になっちゃいそうなアングル。工夫された(引用…

安達哲「キラキラ!」

1989年から1990年にかけて週刊少年マガジンに連載されていた青春漫画。今読むとある程度時代を感じさせるけど、俺はこの感じが好き。1巻2巻は普通のラブコメなんで、読む人は途中であきらめないで読み進めてください。5巻は当時社会問題にもなっていた有害コ…

羽海野チカ「ハチミツとクローバー」

最近、一気に読み返してまたいろいろ考えてしまったので書こうと思う。 や、なんでハチクロにこんなに惹かれるのかを考えてみたわけ。で、思ったのは主人公をはじめとするキャラクターがみんな不器用だからじゃないのかな?初めて読んだのが2004年の初めの冬…

藤野美奈子「友子の場合」

一巻しか持ってないんだけれど。10年近く前の作品ということもあってか古本屋でもあんまり見かけない。全三巻らしい。スピリッツ連載。ともさかりえ主演でドラマ化・映画化もしていたと思う。 この人、ダヴィンチで「大人の失恋反省会」連載している人だった…

野中英次「課長バカ一代」(全7巻)

野中英次のギャグマンガ。現在廃刊のミスターマガジン連載。この作品から池上遼一の絵のパロディをやることになった。 このタイトルすごいよな。てか、野中英次のギャグの発想って大喜利に近いものがある。「この主人公が通う学校の名は?」「ハイ!クロマテ…

冬目景「イエスタデイをうたって」

冬目さんがビジネスジャンプに不定期連載中の青春群像漫画。今読むと、フリーターの主人公とかが現実的に迫ってくるんだけど、それゆえに高校のときにはじめて読んだときよりも深く感じられる気はする。表紙見たときから絶対いい作品だと思った。印象として…

あずまきよひこ「あずまんが大王」

1999年から2002年にかけて電撃大王という雑誌に連載されいた漫画です。俗に言うところの萌え4コマ漫画というやつ?の走りみたいなもので、けど、普通に面白いと思うよ。 さて、この漫画なんで面白いのかというと、まあ、ギャグが普通に面白いってのもあるけ…

川原泉「空の食欲魔人」

最近、川原泉が読みたい熱というのが上がってきている。それは、多分あのほんわかした雰囲気に癒されたいのがあるのだと思う。高1のころ初めて読んだのがこれで、それから高2のころは本当にはまっていたし、漫画も全部読んだ。 川原泉の世界には、本物の悪…

とよ田みのる「ラブロマ」

アフタヌーンで連載されている漫画。アフタの、どことなく感じる暗さ(オタク的なものとは違う)から見ると異質な感じもするけど(逆に意外と冬目景とかは合っている)、この漫画がヤング○○○○とかに連載されているのも想像つかないかも。 内容は、常に敬語の…

やまだないと「ero*mala」

やまだないとの1998年に出版した短編集。このころからやまだないとの描くキャラはまるでCharaのごとく厚い唇が特徴となっています。全体の雰囲気としては、フランス映画のようなけだるさとか、CGを用いた線のぼやけが特徴です。 表題作「エロマラ」を読んだ…

永野のりこ「土田くんてアレですね!」

初めて読んだ永野作品で、高2のときでした。 オタクの女王・永野のりこが1997年に発表した中編集。永野マンガといえば、眼鏡でマッドサイエンティストでストーカーの男の子が女の子をいじめるというのが定石なんだけれど、この作品は少し違います。 まず、表…

加藤伸吉「バカとゴッホ」

モーニングの増刊誌で連載されていた「バカとゴッホ」という作品と、数本の短編を収めた加藤伸吉の作品集。 とにかく、「バカとゴッホ」を読んでほしい。力強い線で描かれた本作は、確かに好き嫌いは分かれるだろうけどある種の人にはこの上ない力を持って訴…

ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」

今や「おおきく振りかぶって」で人気作家にと成長してしまったひぐちアサの、初単行本で、初連載作。僕がこれを読んだのは2004年の2月で、大学一年でした。 ストーリーは、大学2年で写真部に入った芹生がタイ旅行から帰ってきた弥恵と付き合い始めるが、彼女…

岡崎京子「Pink」

岡崎京子が1989年にヤングザウルスという雑誌で連載していた漫画。 僕が初めて読んだ岡崎京子の漫画がこれで、高1の6月くらいだった。たしか、当時僕は岡崎京子のことをレディースコミックの人だと思っていたんだよね。それだって間違ってはいないだろうけ…

よしもとよしとも「Greatest Hits +3」

寡作な漫画家、よしもとよしともが1998年に出版した、絶版になっていた単行本からの編集版。「東京防衛軍」や「日刊吉本良明」が全部収録されていて、1000円というのはお買い得かも。僕は100円で買ったが。 よしもとよしともはモラトリアム系の代表的な漫画…

大島弓子「四月怪談」

故郷に帰ってくると高校生のころ愛読した本を久々に読み返す。大学合格とともに実家を出た人は特にその傾向が強いと思う。高校時代と大学時代の読書や音楽の趣味が明確に分けられている感覚。 大島弓子作品を愛読していたのは、高校2年からで、高校3年の時…

羽海野チカ「ハチミツとクローバー」

引越しシリーズです。 「ハチミツとクローバー」を読んだのは2004年の1月あたりだった。氷点下まで下がる冬での生活は初めてだった。そんなときにこれを読んだのだけれど、なんだか、ほんわかした気持ちと一緒に痛々しい気持ちにもなった。 ストーリーは、…

安野モヨコ「働きマン」

モーニングに隔週連載している漫画です。 なんというか、身につまされる漫画ですね。僕は明らかに「働かないマン」なんで。 田中の言った「オレは『仕事しかない人生だった』そんなふうに思って死ぬのはごめんですね」この台詞、僕が日常考えていることにも…

ロクニシコージ「こぐまレンサ」

2003年の後半から2004年の前半までヤングマガジンに連載されていた漫画。鴨谷は高校のころこの人の「すべてに射矢ガール」という漫画が大好きで、毎週これと「ヒミズ」を立ち読みしていた。「こぐまレンサ」連載時も「シガテラ」と一緒に読んでいたし、ロク…