OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

『ガメラ3 邪神覚醒』(金子修介)

新宿駅の大狂乱シーンだけでも映画史に残る。全体としては様々なエピソードを詰め込んだため散漫な印象は受けるが、この雑多な感触がそのままガメラの巨体に内包しているものの多さのように思えてくる。 正直に言って『ガメラ3』はまだ咀嚼しきれていないと…

『ガメラ2 レギオン襲来』(金子修介)

今まで観たことなかったということを白状するのが恥ずかしくなるくらい、最高! 観終わってしばらくしてもまだ興奮している。鑑賞中に受ける感触は『E.T.』に近かった。おかしいところとか欠点はあるし、そこを頭の中の冷静な部分で指摘はできるんだけど、他…

『ソラニン』(三木孝浩)

僕は結構好きです。「青春の終わり」映画としてなかなかいい線行っていると思います。このあたりの良さは『僕等がいた』でもちょっと感じたけれど、監督の資質として合っているのは多分こっち。 ただ、近藤龍人さんの撮影に支えられている部分は正直かなり大…

『MAKE THE LAST WISH』(園子温)

日本映画専門チャンネルにて鑑賞。 多分、園監督的には制作経緯から言って不本意な出来なのだろうけど、個人的には結構楽しめました。「アヴリル・ラヴィーンの妹」オーディションのドキュメンタリーに双子の姉の敵討ちのため参加した満島ひかりに関する劇パ…

『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(マイケル・ベイ) ★★★★☆

レンタルDVDにて鑑賞。 マイケル・ベイといえば、ド派手なハリウッド超大作の代表的監督だが、本作はそんな自己のキャリアを自ら批判的に捉えたような内容ともとれる。というよりも、元々ベイとはメジャー作を手掛けるが故健全な物語を描くことが多かったが…

『パズル』(内藤瑛亮)  ★★★★★

レンタルDVDにて鑑賞。 これ以上ない不快なお話を、これ以上ない適切な演出で描く85分。インディーズ出身監督ということもあり、メジャーで撮ると作家自身の力が失われるのかと思いきや、むしろメジャーなものを壊す力が際立った。問題作かつ傑作。 映画感想…

『トランスフォーマー ロストエイジ』(マイケル・ベイ) ★★★☆☆

よしもと南の島パニパニシネマにて鑑賞。 かなり派手派手な映画だった。今までの諸作に比べると三部構成がわかりやすいので脚本も整理されていると思う。ただ、観終わって3時間、すでに印象が薄れてきている。 僕はどちらかといえばトランスフォーマーよりビ…

Sweet Memories

この前観た『渇き。』で松田聖子の「Sweet Memories」が非常に印象的な使われ方をしていた。この曲、アイドルという印象の強い松田聖子にしてはジャジーでアダルトなムードの強い。名曲だと思う。 ところで、僕にとってこの曲とともに想い出される時期は2012…

『ドラッグ・ウォー 毒戦』(ジョニー・トー) ★★★★☆

レンタルDVDにて鑑賞。 同じくジョニー・トー監督作の『エグザイル/絆』が大好きな僕としてはあの映画に描かれた男同士の友情に感じ入ることが多かった分、その反動のような展開に驚くところが多かったけれども、これもまた裏返し的に男性同士の友情を描い…

『抱きしめたい 真実の物語』(塩田明彦) ★★★☆☆

レンタルBlu-Rayにて鑑賞。 結婚式で流されるビデオを豪華にした印象。こういうと貶しているように思われるかもしれないけど、基本的に端正で時にギョッとするシーンも入れ、かつ恋愛の普遍的な部分を時に辛辣に描いていたと思う。 よく恋愛映画にありがちな…

『新しき世界』(パク・フンジョン) ★★★★☆

レンタルDVDにて鑑賞。 僕自身男性なので、男性同士の友情というものが映画に描かれるほど美しくないことはわかっている。だからこそ映画の中でくらい美化された友情を求めるのかもしれないが、それゆえ、美化具合が不徹底だと逆にものすごく悪印象になる。…

『コータローまかりとおる!』(鈴木則文)

2014/7/25@新文芸坐 漫画の実写化かくあるべし。 要は、少年漫画らしいスケベな主人公にジャッキー・チェン要素を足したもの。格調高さはまるでないものの、漫画の登場人物をパロディ的に再現するばかばかしさに拍手。 漫画的なばかばかしさというのは衣装…

『伊賀野カバ丸』(鈴木則文) 

2014/7/25@新文芸坐(鈴木則文特集上映)『コータローまかりとおる!』よりこちらの方が完成度高い。けれども、こちらのほうが支離滅裂だw この真田広之(写真右)を見て笑わない人がいるんだろうか。 基本的に黒崎輝を主人公にした漫画原作映画はどちらも…

『マレフィセント』(ロバート・ストロンバーグ) ★★★★☆

2014/7/30@シネマQ 事前の期待は低かったがとてもよかった!ディズニーにおける悪役の捉え方の見直しについて、新たなる段階に入っていると思った。 これまで、『塔の上のラプンツェル』で、毒親をモチーフにした現実感のあるな悪役を描き、『シュガー・ラ…

『思い出のマーニー』(米林宏昌) ★★★★☆

2014/7/29@天神東宝シネマ 上質の児童文学。夏休みに親戚の家に泊まりに行った感触とか、子供の頃の肌感覚が甦るよう。優れた小品だと思います。 去年ジブリの二大巨頭の監督作品が相次いで公開されたこともあり、どうしても比較されてしまうので圧倒的に分…

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(ダグ・リーマン) ★★★★☆

2014/7/29@天神東宝シネマ 原作既読だがほとんど内容を忘れていたので初見のように観ることができた。現代アクション映画として情報量の詰め込み型としては最高に近い出来になっていると思うが、こちらの体がついていかなかった。 とにかく前半は100点満点…

『複製された男』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ) ★★★★★

2014/7/29@ユナイテッドシネマキャナルシティ13 予感の映画。全容を理解できたわけではないが、鑑賞中に感じた違和感や緊張感、怖さをなんとか吐き出したくなる。そのため、文章に混乱が見られるのを許してほしい。 ヴィルヌーヴ作品における真実は、それを…

『渇き。』(中島哲也) ★★☆☆☆

2014/7/28@Tジョイ博多 どうしようか。『下妻物語』以降の中島作品はすべて観ているし、そのどれもに良い評価を下してきたのだがここにきて黄信号。もちろん、今の日本映画に一石を投じる役割を果たしているとは思うし、無価値な作品とは思わないが、ただ残…

未来を旅する

昨日、彼女とケンカした。いや、ケンカになりそうでならないくらい、火がつかないくらいの不完全燃焼だったというべきか。 理由は、僕が那覇に戻る時の詳しい日程を教えていなかったからだ。今日から数日間、東京、高知、福岡に旅行に行くのだが、旅行の準備…

『モンスターズ 地球外生命体』(ギャレス・エドワーズ)

レンタルDVDで鑑賞。 もうすぐ公開されるリブート版『GODZILLA』の監督に抜擢されたギャレス・エドワーズのデビュー作品。 タイトルから連想されるようなモンスターパニック映画を期待すると少し肩すかしをくらうかもしれない。ただし、SFであることは間違い…

1日目

表現したいと、思った。 自分には本とかCDとかDVDとか、見もしないのに買い込んでしまう癖がある。 なぜか。現状に満足していないから。 昔から表現する人は俺にとってヒーローだった。 この優しくない世界に、甘えといわれようと何か心地よい世界を作りたい…

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!史上最恐の劇場版』(白石晃士) ★★★★☆

レンタルDVDで鑑賞。内容に触れています。読む際にはご注意を。 人気シリーズの劇場版は、アイドルの小明が本人役で登場したり、扱うものもタタリ村とスケールアップしていたりとかなり今までと違った趣向が目立つ。 ただ、実のところ本来多くの人に開かれて…

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズがコワい理由

白石晃士監督のホラーシリーズ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』(以下『コワすぎ!』)を劇場版まで一気に見ました。 劇場版のレビューを書く前に、とりあえずシリーズの総括的なものを書きたいと思います。 去年くらいから巷(主にtwitter界隈)で『コワす…

テレクラキャノンボール2013(カンパニー松尾) ★★★★☆

レンタルDVDにて鑑賞。 内容は、カンパニー松尾を中心とするAV監督たちが東京から北海道までキャノンボール(いわゆる公道レース)で順位を競い、その間に各地でテレクラやナンパを行い、その内容によって点数を競い合うというもの。 初めにヨタ話から入るが…

『ロボコップ』(ジョゼ・パジーリャ) ★★★★☆

レンタルDVDにて鑑賞。 僕は結構好きです。時間が経つのを感じないくらい没入させてくれたし。世界観の構築も見事だと思うし、あと風刺的なSFは大好物なので。 旧作のほうは1しか観ていないけれども、あちらも完璧な映画だと思ってます。そして2014年版はか…

『なんちゃって家族』(ローソン・マーシャル・サーバー) ★★★★★

レンタルBLU-RAYにて鑑賞。 うわー、すごい好きだこれ。こういう映画を積極的に推していきたい。 満点のコメディ映画だった。こういう映画があるという事実だけでうれしくなる。ジェニファー・アニストンはいい歳のとり方をしているなと思った。 この映画の…

『ザ・イースト』(ザル・バトマングリ) ★★★☆☆

レンタルにて鑑賞。 テーマの重要性が強い作品。なので簡単に好きとか嫌いとかで判断できない。ただ、重要な映画だと思ったし、日本ではこんな映画作られないだろうなと思わざるを得なかった。 ノンフィクション映画ではないのだけれども、ノンフィクション…

『私の男』(熊切和嘉) ★★★★☆

2014/6/17@桜坂劇場 この映画については、二階堂ふみの演技については恐ろしさを感じるくらい完璧だと思うと同時に、やっぱり熊切監督の演出はあまり肌に合わないと実感した。 熊切監督の映画は近藤龍人さんの撮影による寒々としているけれども美しい風景が…

『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン)  ★★★★★

2014/6/15@シネマQ ちょう最高!至福の100分。21世紀に入ってからのウェス・アンダーソン最高傑作では? 一緒にこの映画観た彼女は初めてウェス・アンダーソン作品を観たのだけれども、楽しめたと言っていたので、おそらく映画マニアだけに訴求する作品で…

『チョコレートドーナツ』(トラヴィス・ファイン) ★★★☆☆

2014/6/15@桜坂劇場 タイトルとは打って変わってかなりビターな映画だった。非常に有意義な問いかけであると思う。 多くの人の胸に訴えかける物語であり、メッセージ性が重要な作品奈緒で本当はあれこれ批評するのは的外れなのかもしれないです。けれども、…

『スノーピアサー』(ポン・ジュノ) ★★★★★

レンタルBlu-Rayで鑑賞。とてもよかった。ポン・ジュノすごい。ただ、正直なところすべてを受け止めきれなかったかも。 この映画は実はハリウッド映画ではない。出資国にアメリカはいるが、撮影はチェコだし、そして何より韓国映画だ。韓国の映画に世界各地…

『黒執事』(大谷健太郎、さとうけいいち) ★★★

レンタルBlu-Rayで鑑賞。惜しいなあ。十分面白くできそうなのに。西洋を舞台にした原作をパラレルワールドに置き換えた発想は悪くないし、美術もがんばっているので、設定を突き詰めて、あと演出の改善を行えば十分良作になれたのに。 昔くりいむしちゅーの…

『ウォールフラワー』(スティーブン・チョボウスキー)

レンタルDVDで鑑賞。 青春を決して過大評価も過小評価もせず描いている(そりゃエマ・ワトソンが演じることで生じる付加価値はあるが)。 なんというか、この映画を語っているとどんどん自分語りが出てきそうなんで、少し調節しながら話したいわけです。数年…

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(ジム・ジャームッシュ)

レンタルDVDで鑑賞。夜の映画。この映画はいくつもの相反した要素を併せ持ちながら進んでいく。古い技術/新しい技術、闇/光、生/死、男/女。そして辿り着く先。 おそらく僕が言わなくてもこれまでに百万人が言ったことだとは思うが、音楽や文学を愛する…

『ポール・ヴァーホーヴェン トリック』(ポール・ヴァーホーヴェン) ★★★★★

レンタルDVDで鑑賞。 冒頭4分間を映像化して公開し、それから先の脚本を一般公募したという実験的な作品。いわゆるヴァーホーベン的な悪趣味が、映像的に出てきているのは実はこの4分間だったりする。つまり、トイレの中に見えるあれですね。 私はどうしても…

『四月物語』(岩井俊二)

レンタルBlu-Rayで鑑賞。 久々に観た。大学入学当時というこの時期を切り取ってくれるだけで傑作認定したい。タイトルに反してほとんど物語はないにも関わらず女の子のスター性でひっぱるのはこれと『もらとりあむタマ子』くらいでは。 実は、中盤に回想で北…

『アデル、ブルーは熱い色』(アブデラティフ・ケシシュ) ★★★★★

輸入版Blu-Rayを英語字幕付きで鑑賞。ファーストシーンから「あ、これ俺の好きな演出だ」というのが冴えわたっている映画。とてもよかった。 とはいえ、この映画は別段新しいことをしているわけではない。ストーリーは私の拙い英語力でも理解できるくらいシ…

『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』(FROGMAN) ★★★★★

youtubeで鑑賞。いやー、これはまさにナーメテーター。普通によかったし、泣けた。 「働く」というテーマに絞った脚本もよかった。けれども、僕がなんでこのあまりなじみのないキャラクターが出てくるフラッシュアニメに引き込まれたかというと、その多くは…

『アイドル・イズ・デッド』(加藤行宏)

レンタルDVDで鑑賞。 おもしろかった!既存のアイドル映画×とあるジャンルといった趣なのだけれども、まだレンタル始まったばっかりだし、どんなジャンルかも伏せておく。どんなジャンルかも知らずに観てびっくりしてほしいという気持ちがあるので。 僕に至…

『アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦争』(加藤行宏) ★★★★

レンタルDVDで鑑賞。こんな映画観たことない!いや、実は一個だけ近い映画がある。言うならばこれはBiS版『愛のむきだし』だ。 1作目はジャンル映画にBiSという素材を乗っけて、そのケミストリーを楽しむところが大きかったが、今作は発展形としてBiSを中心…

『白鳥麗子でございます!』(小椋久雄)

日本映画専門チャンネルで放送していたものを視聴。 とりあえず、画質が綺麗だった。素人考えだけど、ハンディカムも多いし撮影はフィルムじゃないのかもな。 やっぱりさ、登場人物に「まあ、あそこにいい男がいるわ」と言わせてはいけないと思う。そして、…

『ブラックホーク・ダウン』(リドリー・スコット)

レンタルBlu-Rayにて鑑賞。 改めてブルーレイで観ると隅々まで構成された画面や色彩にうっとりする。けれども描かれるのは悲惨な戦場。このバランスがリドリー・スコットらしい。 正直、自分の中で好きか嫌いかはっきりした作品ではない。まだ咀嚼しきれてい…

『浮き雲』(アキ・カウリスマキ)

レンタルDVDで鑑賞。かなり好き。今まで見た中では一番見やすいと思った。アキ・カウリスマキ監督の円熟を感じた。初心者にもおすすめかも。 カウリスマキ作品の中では見やすいと書いたのは、これがかなり強固な物語構造を持っているから。けれども、冷静に…

『生きるべきか死ぬべきか』(エルンスト・ルビッチ)

以前レンタル落ちを購入していたDVDを鑑賞。とてもよかった。物語を進めることが第一義、メッセージを伝えることが第一義の映画だが、それでも要所要所で爆撃映像を挿入する、中盤の劇場内追いかけっこの映画的高揚等、見所はあった。 この映画を下敷きにし…

『愛しのタチアナ』(アキ・カウリスマキ)

レンタルDVDで鑑賞。モノクロ映画。何本か見て思ったけれども、もうカウリスマキ作品は面白いとかつまらないとか、そういった次元で語るのはよしたい。そこに世界があるだけでいい。 ロードムービーですね。とにかく、マッティ・ペロンパーのぎこちない動き…

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章』(押井守) ★★★

レンタルDVDで鑑賞。実はパトレイバー関係に触れるのはこれが初めてなのですが、わりと楽しめました。 なんというか、拘束時間は長いけど閑静期というあのバランスについて描いた「お仕事」映画として楽しかった。 この作品で重要なのは、シバシゲオという声…

『浜辺の女』(ジャン・ルノワール)

素晴らしかった。スコット、ペギー、テッド、3者3様の過去への執着、それらの作用によってドラマが進む。 ペギーとテッドの関係性は『散りゆく花』を連想したし、また、これより後の作品だが『めまい』に近いものを感じた。 テッドの家の美術はゴシックなも…

『ヒズ・ガール・フライデー』(ハワード・ホークス)

すでに評価が固まっているこの作品に私が何を言ったところで無意味なのだけれども、とにかく楽しんだ。それもほとんど古典ではなく、新作と遜色ない具合に。 90分のランタイムの中で会話の果たす役割は大きい。絶え間なく繰り出されるトーク、そのスピードに…

『ハナ 奇跡の46日間』(ムン・ヒョンソン)

レンタルDVDにて鑑賞。YUMEGIWA LAST GIRLS!これ、本当に映画館で観たかった。おそらく、没入の度合いが全然違ったはず。 まずこの映画の素晴らしさは、役者さんがきちんと卓球をしていて、プロの試合に見えることがあげられる。どこまでが本人の演技でどこ…

『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』(ジョン・カサヴェテス) 

レンタルDVDにて鑑賞。数年前までプレミア価格だった映画がレンタルで見られるなんて、改めていい時代になった。もちろん傑作! カサヴェテス監督はまだ『アメリカの影』と『フェイシズ』しか見たことなかった。それらの作品は確かにとても魅力的だが、パタ…