OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

数学が好きだ。答えを導くプロセスが芸術的だから。

 昨日、高校の頃の数学の先生からのメールで、昨日付けで学校を辞めたということを知らされた。受験の時に僕が一番お世話になった先生だった。僕は文系なのだが、それでもある程度数学でいい成績が残せたのはこの先生のおかげだと思うし、数学の楽しさを教えてくれた先生といっても過言ではないと思う。教える仕事をしてみれば分かるが、誰かに物事の楽しさを教えるということは大変だ。自分がそのことを好きなのは必要条件だし、その上で更に技術が要求される。そんな神業を努力と忍耐力でやってきた先生だった。僕が大学に受かってからも、故郷に帰った時には必ず会ってたし、先生が福岡に来たときにも一緒にご飯を食べたりした。
 僕が受かった後の二年間、学校での仕事はきつかったらしい。母校の体制に対する愚痴を聞かされたことも何度かあったし、それはショックだった。学力低下が嘆かれているからって部活を廃止しようとしているなんてあんまりじゃない?
 つい数日前に帰った時にも会ってきた所だった。様子が変わったなとは思ったし、確かにここ数年僕が高校生の時のような元気はなかった。メールを読んで驚いたことは事実だけど、何回か愚痴を聞いていたので、必然なのかなと思ったりもした。
 それに、「しばらくは体を休めつつ、自分がやってみたかった数学力低下を止める活動をしてみたいと思います」の一文にはウルッときた。先生はまだ数学の世界に居続けるだろうし、おそらく、また故郷に帰った日には会えるだろう。
 本当に、お疲れ様でした。