姫野カオルコ「初体験物語」
実家にいると高校のころ読んだ本を読み返す。ここ数日はそれについて書こう
と思う。
姫野カオルコのエッセイではじめて読んだのがこれで、カオルコさんが始めて経験したことや、その他諸々について書いています。極上の青春エッセイでもあります。
胸が大きくなると評判のクリームを使ってかぶれたり、亡くなってしまった知り合いに思いをはせたり、スウェーデンで入った美容室で恋愛について慰められたり、そんなエピソードを語る、落ち着いた物腰に見えるけど切れるときは切れるし、70年代のカルチャーに関する造詣は深くて、ちょっと変なだけど考え方は信頼できる女友達。僕にとって姫野カオルコのエッセイはそんな存在です。特殊であることを引き受けている人は頼もしいからです。
- 作者: 姫野カオルコ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/11
- メディア: 文庫
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