OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

最終便で 

昨日の夜、スーツケースを抱え逃げ帰るように最終便に乗り、故郷へ帰ってきました。
「逃げ帰るように」まさに、そうだ。きっと僕は逃げたかったのだと思う。前の帰郷から一ヶ月とあまり間隔があいていないのだけれど、一年生のときの冬に帰ってからずっと休むために帰ることは無かった。2泊3日とか3泊4日じゃ、ただ行って帰ってくるだけだ。実家にいると生活を維持するというプレッシャーから開放されることができるし、長い間生まれ育ってきた空気は活力になってくれるような気がする。おそらくは最近の僕は自分の中のエネルギー切れを感じていた。一日授業休んでもいいから、充電したかった。いろいろな悩みもひとまず置いときたかった。僕のように実家が今住んでいるところから遠いとなかなか帰れない。実家に帰るために飛行機に乗るなんてどんな身分だと思われるかもしれないけれど。
Hello! Orange Sunshine 魔法をかけて 時々なら逃げるのもいいわ
         (YUKI詞「Hello! Orange Sunshine」)
 久々に帰ってきた沖縄は、風がとにかく気持ちよかった。確かに暑いし、すでに真夏気候なんだけど、その分吹いてくる風が涼しく感じられた。潮風だから、しばらく歩いていると体中が湿ってくるんだけど、それを差し引いてもいい風だと思う。
 自由にあちこち回れると気持ちに羽根が生えたようだ。国際通りというところに久々に行ってみた。とにかく、町中が活気に溢れている。僕は確か中学生のころはほとんどこっちに行ったことはなくて、高校生のときにはこの辺を活用するようになったというところなんだけれども、よく考えたらこの割とおしゃれな街に制服で行っていたという事実が今考えるとありえない。タワーレコードも民芸品店も横一列に並んだこのごった煮感覚の場所は、本当にオキナワの文化を象徴している気がする。僕は子供のころは沖縄が嫌いだった。けど、高校時代からいいなと思い始めてきて、最近は本当に、自分の生まれ育ったところではあるけれども、この土地を誇りに思えるようになってきた。民謡もパンクもダンスミュージックもぜんぶいっしょに聴こえてくる国際通りが好きだ。
 新都心というところにも行った。福岡のももちに近い感覚がしたけど、あれは東京あたりから直輸入された感じがして、僕は好きになれなかった。国際通りは市場だ。いろんな場所からの文化がミクスチャーされている感じがする。