OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

COBRA「CAPTAIN NIPPON」

 多分、日本で一番「Oi」と言ったバンド、COBRAのセカンドアルバム。1990年11月発表。
 ハードコアを通過した今のリスナーの耳だと、このスカスカの音は大人しく聞こえるかもしれません。ただ、このスカスカな音だからこそ曲のポップさが冴えて聞こえる気がします。
 僕が聴いたのは5年前でまだ中学のときでした。イノマーさんあたりが監修していたロック特集で紹介されていたので聴いてみました。最初はやっぱりパンクって言うには大人しいなと思いました。けど、この曲の良さは当時で発売から10年たっていましたが、薄れることは無い気がしました。中には「D.N.F.」みたいなハードコア直系の曲もあるんですけど、どれもすごくポップで、人懐っこい、ジャパハリネットあたりがカバーしたらヒットしそう(ファンの人スイマセン)、そんな印象です。
 YOSU-KOの声は若干しゃがれているんですけど、この人はロックンロールを唄うために生まれてきたんだなと言う印象を受けます。「BALLAD OF COBRA」はそんなYOSU-KOの歌心を存分に堪能できます。歌心、本当に歌心があるバンドだと思います。コーラスの使い方とか、本当に愛らしくて、ライブに行きたくなります。再結成後のアルバムは実は聞いていないんだけれど、「REAL Oi」とか「オレたち」とか演ってくれるのだろうか。
 結論を言うと、COBRAの音には青春があります。ジャケットやインナーの写真とか、まるでヤンキー漫画の主人公グループみたいだし。僕が聴いたのが中学から高校にあがる時期だったってのを差し引いても、普遍的な青春を感じさせる力があります。

CAPTAIN NIPPON

CAPTAIN NIPPON