OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

冬目景「イエスタデイをうたって」

 冬目さんがビジネスジャンプに不定期連載中の青春群像漫画。今読むと、フリーターの主人公とかが現実的に迫ってくるんだけど、それゆえに高校のときにはじめて読んだときよりも深く感じられる気はする。表紙見たときから絶対いい作品だと思った。印象としてはテレビドラマに近い。大人と子供の中間を描いている感じが。
 個人的に、「ハチミツとクローバー」とこの作品は、成就しない恋の描き方という視点で、俺の人生ベスト1を記録しているような作品なんで。
 確かに、ストーリーの進みは遅いし、派手な展開があるわけでもない。だけど、ラフな線描かれると、どうしようもなく紙面からセンチメンタルを感じ取ってしまうわけですよ。この人は、本当に自分の作風というものをもっているなという気がする。晴がカラスを連れているのは何かの象徴なんだろうか?
 最近実は冬目作品からは遠ざかっている。けど、久々に「イエスタデイをうたって」を読み返して、もしかして今の自分にこそ親身になる作品なのかなと思った。

〈追記〉今Amazonで冬目さんの作品を見てたんだけど、本当に読みたくなってきた。いわゆる表紙が読みたいって意欲を誘うんだな。あと、「羊のうた」も再読したくなってきた。なんだか、夏が似合う気がする。
 

イエスタデイをうたって (Vol.2) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)

イエスタデイをうたって (Vol.2) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)