OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

安達哲「キラキラ!」

 1989年から1990年にかけて週刊少年マガジンに連載されていた青春漫画。今読むとある程度時代を感じさせるけど、俺はこの感じが好き。1巻2巻は普通のラブコメなんで、読む人は途中であきらめないで読み進めてください。5巻は当時社会問題にもなっていた有害コミック摘発*1の槍玉にも挙げられたらしい。うーん、確かに、今のマガジンには絶対載せられないだろう。
 昨日何か眠れずにいて、なぜかこの漫画のこと思い出した。ここ数日の事件もあってか、そういえばこの漫画にもドラッグ使ってるみたいなシーン出てこなかったっけとか、そんな感じ。それはさておき、岡村ちゃんの世界観*2にも少し共通するような、The ピーズの世界観*3にも少し共通するような、80年代の感じだった。安達哲さんは1968年生まれだから、この作品を書いたとき21歳、俺の今の年齢と同じ、と思うとため息つくわ。
 でね、ちょっとネット漁ってたら俺が昔応募した感想文が出てきたんだわ。ああああ。クローゼット開けたらあのころの制服に身を包んだ俺が出てきた気がしてね。文系バニーメンなんてHN使ってるよ。痛いのはお前だ!で、あんまり俺の文章って進化していないなとも思った。
インテリ青年*4の悩みを書かせたら安達哲の右に出るものはいないよ。
 一番好きなセリフはこれ。

好きな女の子にのめりこんで宗教的信仰にまで高めるなんて
制服着てる連中にしかない能力だよ

 ちなみに、安達哲作品。俺は人生の漫画だと思ってるけど、「キラキラ!」も「さくらの唄」も高校卒業以来読んでない。

キラキラ! 1 (KCフェニックス)

キラキラ! 1 (KCフェニックス)

*1:1990年代前半にコミックの性描写に対して教育委員会などが抗議をし、山本直樹「BLUE」,遊人「ANGEL」などが発売中止の摘発を受けた。

*2:靖幸」あたり

*3:グレイテスト・ヒッツ Vol.1」あたり

*4:ここで言うインテリ青年とは実際に成績がよいという意味ではなく、いろいろ考えすぎてしまう青年のことと考えたい