OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

真心ブラザーズ「Dear, Summer Friend」(ep)

 ではさっそく。
 真心ブラザーズの4年ぶりの復活シングルなんだけど、本当に聞けてよかったと思える曲だった。真心ブラザーズには「サマーヌード」という名曲があって、本人たちにも売れ線を目指して作っていたなんていわれる曲なんだけれども、真心の歌う夏には何かある気がする。奇しくも同じ「真」の漢字を持つミュージシャンで真島昌利がいるけれど、彼の歌う夏とどこか地続きな気がする。ただし、真心のほうがどこか大人な気はする。真島とYO-KING、どちらも少ししゃがれ声で、だからこそ夏の暑さを連想させる。
 それで復活シングル。

大人になれば夏は終わるかな
なくならない夏はないかな

 確かに、「サマーヌード」のころから時は経過していて、この曲では「ENDLESS SUMMER NUDE」でなぜかホーンが寂しさを響かせていたように、いや、それ以上の寂しさがある。けど、曲調はポップだし、聴いているとその寂しさを夏の風景にどうかさせるのも悪くないかなと思えてくる、そんな一曲。
 カップリングは1998年のアルバム「I will survive」収録の「RELAX OPEN ENJOY」のニューバージョン。YO-KINGの、世界の肯定度合が最高潮に達していたころの曲なんだけれど、俺は本当にYO-KINGのような思想には憧れる。他人へのやさしさを保ちながら「オレ」を称えつつも、それがまったくいやみに聞こえないYO-KINGの声。俺もこんな生き方がしたいと思わせる。バンドアレンジも良いです。

Dear、Summer Friend

Dear、Summer Friend