Cocco「クムイウタ」
沖縄方言で子守唄と言う意味のタイトルのセカンドアルバム。個人的に完成度では一番。
一番すごいとおもったのが「裸体。」って曲で、弦楽器の音が緊張感をあらわしていて、歌詞は深読みすると近親相姦を連想させるもので、そんな曲の中のCoccoの歌唱法はトラウマを受けた少女さながら、これが演じられているものであってもいいと思わせるような説得力に満ちている。
沖縄へのリゾートキャンペーンソングにも使われた「強く儚いものたち」は、恋愛におけるドロドロを描いているんだけど、唄い方やアレンジは意外とあっさりしていて(ニューミュージックっぽい)、それが逆にチャートの中で異質感を放っていた覚えがある。
僕の学校にいた外人の先生が、「I haerd this song on the radio,"your mum is pig so great pig"」と話していたので、それはこっこの歌ですと教えたこともある。「My Dear Pig」はリコーダーの使い方とかがうまくて、子供のころを連想させる。こっこのアルバムには必ずリコーダーとかピアニカとかをつかった童謡・牧歌的な歌が収録されている気がする。けど、これにしろ「がじゅまるの樹」にしろ「海原の人魚」(『ラプンツェル』収録)にしろ、子供が歌うことのできる内容ではない、そのギャップがいいのかも。
- アーティスト: Cocco,こっこ,根岸孝旨,村山達哉
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1998/05/13
- メディア: CD
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