OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

Cocco「ラプンツェル」

 とらわれの姫君と言う意味を持つタイトルのサードアルバム。よく考えたらこのアルバムシングル5枚も入っているんだよね。ただ、本当にイメージでしかないんだけどこっこって「ポロメリア」でひとつの区切りを迎えたような気がする。だからかもしれないけど、このアルバムの中でそれ以前の曲は浮いているような気がする。*1
 最初の2曲が「けもの道」「水鏡」ということもあって、根岸プロデューサーの若干大胆なアレンジを活かしたアルバムになるのかなと思われていて、それだけに「ポロメリア」以前と方向性が違うと感じたのかも。けど、一曲一曲は好きなのが多くて、思い入れは強いアルバム。
 まず、「ポロメリア」。一見すごい地味な曲なんだけど、歌い出しの「金網の向こう日に焼けはて」で引きつけられる。内容はaiko三国駅」なみの学生のころ回想ナンバー。僕は、この曲を出すことでこっこは次のステージに進めたのではないかという気がする。
 それと、「海原の人魚」。この曲の慈愛に満ちた感じを聴いたとき、ああ、こっこはもうトラウマにとらわれているこっこじゃ無いのだなという気がした。それは「Drive me crazy」(ベストアルバム収録)やSINGER SONGERの「初花凛々」を聴いて感じたことでもあるけど。

ラプンツェル

ラプンツェル

*1:バンプの『ユグドラシル』の中の「スノースマイル」とかミスチルの『BOLERO』の中の『深海』以前のシングル群みたいに。