The ピーズ「グレイテストヒッツVol.1」
ピーズの2枚同時発売デビューアルバムの一枚。1989年リリース。
個人的にこのデビューの仕方を習ったのが銀杏BOYZではないかと思う。
曲としては、ストレートでシンプルでポップなロックンロールが14曲、それだけなんだけど、一緒に馬鹿なことをやれる友達と話しているような気持ちにさせる。さすがに15年前のアルバムなんで、すでに風化している曲もあるけど、どの曲もノリノリ。
ラストを飾るのは、シングルとしてもリリースされた「バカになったのに」。内容は、不良ぶっているほうがもてると思ってやってみたけど、ゼンゼンもてねえじゃねーかよー、見たいなもん。ピーズって、ヤンキーになるには真面目すぎるけれど、世間ときちんと折り合いをつけているタイプの真面目さとは合わない。そんな人間関係の中のヒエラルキーの中間管理職の誠実さを歌ったバンドだと思う。何気にスカやソウルを取り入れているところなんか、インテリを感じるし。喜国雅彦の「傷だらけの天使たち」の表現が一番近いのかもしれない。
お気に入りは、全部あとまわし、とりあえずここはいい気持ち、いちゃつく二人、気ばらしのバット、悪魔の渋谷、カリスマ気どりだBaby、バカになったのに
- アーティスト: Theピーズ,はる,トモ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2004/09/22
- メディア: CD
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