The ピーズ「どこへも帰らない」
ピーズ5枚目のアルバム。前作から2年半以上のインターバルがあって、その末に発表されたアルバム。再びロックンロールの凶暴さが帰ってきているけれども、その曲たちの持つ悲哀は前にも増している。ちなみに、この前年ウガンダが脱退し、サポートメンバーとしてthe pillowsのシンイチロウがたたいている。
初めて聞いたのは大学2年のとき。確か夏。僕は歌を聞いて泣くということは、ほんのたまにあるのだけれど、初めて聴いた歌で泣いたというのは「底なし」以外に今のところない。はるの、諦念とでも言うのだろうか、どうしようもねえぜ、どうする気力もねえぜっていう歌い方と曲、そして微妙にマイナーな進行、そして、微妙にいろんなことに絶望していた現状。すべてがあいまって泣いたのだ。
この曲に代表されるとおり、全体を通して諦念がある。はるの声は、もともとバカさと一緒に憂いをたたえたような声だったのだけれど、ここに来ていよいよ憂いが強くなた長泣きがするし。まとまらないけど、そんなアルバム。
お気に入りは、底なし、ザーメン、とどめをハデにくれ、Hey君になにをあげよ−、Get Back アブ、何様ランド(じゃますんなボケ)
- アーティスト: Theピーズ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 1996/03/23
- メディア: CD
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