Salyu「Landmark」
SalyuのSalyu名義でのファーストアルバムです。
Salyuとの出会いは「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)で、リリイの声をやっていたこと。「リリイ・シュシュのすべて」は感想書こうとしたんだけれども、まとめきれなくて結局挫折した。すごく影響を受けた作品であることは事実。いつかまた書きたいと思う。Lily Chou-chouのアルバムも借りて聴いてみたんですけど、BjorkやRADIOHEADからの影響が強すぎて、確かに声にオリジナリティはあるのにもったいない一枚でした。
けど、たまたま「流星」のPV観て、もしかしたらすごいんじゃないんだろうかって思って聴いてみました。
まず、Salyuの声。どこか陰をたたえているようで、けど聴くものに何らかの引っ掛かりを与える声。「深い」声だと思う。個性的な声のミュージシャンは今までCharaとかUAとかでてきたけれど、そのどれとも違う方向だと思う。一番あっている音楽のジャンルは結局ロックなのだろう。
それと、小林武史のプロデュースはかなり潔癖で隙のないアレンジだった。ロックとしてみるにはもっと壊れてほしかったかなと思えるけど、これはこれで完璧なアレンジなのだと思う。けれども別のプロデューサーでの作品も聴きたいかな。
メロディーラインが意外と歌謡曲っぽいところも見せたりしたけれど、全体的に純文学性を感じる。ジャケットの一瞬クラゲを連想させる様子とか、歌詞カードの地図とかもそういった効果を狙っているのだと思う。映画の主題歌とかにはすごくあっているのだろう。
いずれにせよ、Salyuの声はぜひ生で聴きたい。
- アーティスト: Salyu,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: CD
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