NOB「colors」(2004)
2004年に、フロントマンの鎌田さんの急逝によりその活動を停止したパンクバンド・NOBの2004年発表のアルバム。
内容は、ジャケット同様にシンプルなパンクロック・メロディックハードコアが10曲、それだけなんで、ハイスタみたいなアクの強さや、ハスキンみたいな雑食性はないし、技術もドラムがいいプレイしてるけど、特筆して技術で魅せるってほどでもないから、普段パンクを聴かないリスナーは取り込めないかもしれない。けど、このグッドメロディーを聴いてよ。なんか、キラキラしてる。こんだけいい曲を作り出せるのは才能だ。
一番好きな歌は「cross road」。アルバムの最後から2番目の曲なんだけど、このアルバムの締めにつながる曲としてうまく作用してくれている。さびに入ったと単に4分音符で伸ばすメロディラインも最高だし、疾走感のあるナンバーにもかかわらず聴き手の琴線にこれだけ触れる演奏ってのもちょっとない。これがラストではなく最後から二曲目だからこそ冴えている気がする。最後の曲がちょうどスタッフロールのような感じで。結局その後はなくなってしまったんだけど。
純粋にグッドメロディを聴きたい人はだまされたと思って聴いてほしいです。
R.I.P. Kamata Shinsuke
- アーティスト: NOB,佐川哲也,鎌田真輔
- 出版社/メーカー: TIGHT RECORDS
- 発売日: 2004/04/14
- メディア: CD
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