下妻物語

2004年公開。監督・脚本：中島哲也　原作：嶽本野ばら（『下妻物語』小学館）
出演：深田恭子（竜ヶ崎桃子）、土屋アンナ（白百合イチゴ）、宮迫博之（桃子の父）、篠原涼子（桃子の母）、福田真由子（小学生時代の桃子）、樹木希林（桃子の祖母）、阿部サダヲ（一角獣の龍二）、岡田義徳（磯部）、小池栄子（亜樹美）、矢沢心（ミコ）、生瀬勝久（パチンコ店店長）、本田博太郎（組の兄貴分）、荒川良々（八百屋の主人）、入絵加奈子、鮎貝健、水野晴郎、木村祐一、まちゃまちゃ、江本純子、町田マリー、栗本修次、河西りえ、高野ゆらこ、三浦香、太田美恵、ヨネヤマハダコ、岩崎柾実、（声の出演） 奥村直義、前田剛、成田さほ子、清水小百合

きっと大槻ケンヂさん喜んでるだろうなあ・・。そんな映画です。どなたか大槻ケンヂさんのこの映画への言及ご存知ないですか？もしご存知ならばご一報お願いします。
　とりあえず、最高です。いろんなものがごちゃ混ぜになった感じのものが大好きで、「ハードコアをベースにヒップホップからソウル、パンクに果ては演歌までも取り込んでおきながらも決して聴きづらくはないポップなメロディー」なんてCD屋のポップに書いてあったら必ず手に取る正確なんで。全編を通して笑いっぱなしで、100分間まったく退屈しなかったです。少し「KILL BILL」からの影響も感じられますね。
　役者に関して。まず篠原涼子もよくあそこまでやるなあと思った。（「ごっつ」で鍛えられたからか）
　深田恭子は、あまり演技力のある演者とはいえない。残念ながら。でも、深田恭子にしか演じられない役があるのは確か。富豪刑事の神戸美和子とかね。深田恭子って、僕が中学生のころ（「神様、もう少しだけ」がやっていたころ）とか若手女優のトップクラスにいて、「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」のころからすこしだけ低迷して、この映画と「南くんの恋人」があった2004年からまた復活した気がある。深田恭子はかなりイメージの強い役を選んで演じている感じがあるけれど、主役級のちょっと変わった女性を演じさせたら右に出る人がいないんだろうな。
　そして、その深田恭子の相棒となったのが土屋アンナ。この人も存在感たっぷりだった。ヤンキー役がここまでに会う人もいないんじゃないかな。ラストのモデルのシーンもかわいかったし。
　全体を通して、少女趣味なのは否めないので、合わない人もいるだろうけど、脱線しまくりの展開はとにかく楽しいし、意外なスペシャルゲストがいたりするのもいいですね。「嫌われ松子の一生」も楽しみになってきました。
　余談だけど、これが公開されたのは2004年5月。俺はそのころ映画にはまったく興味がなくて、またプライベートでいろいろあって悩んでたんだけど、もしこの映画を観に行ってたらそんな悩みなんて一瞬で吹っ飛んでたんだろうなと思った。
89/100

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