丸尾末広「DDT−僕、耳なし芳一です」
丸尾末広さんの短編集。初版は1983年11月25日らしい。
これはテーマとして「眼球を舐める」というのがあるらしくて、そのようなシーンが頻出します。内容は、丸尾末広の真髄ともいえるエログロ。あと、微妙に戦時中の学校の中の暗さのようなものが出ているのも印象的です。
小学生のころ、学校って暗かったと思うんです。日が暮れ始めたころには既に。また、トイレも異空間でした。丸尾末広さんの創作って、幼少期に誰しもが感じた軽いトラウマが元になっているんじゃないかと思います。
丸尾末広作品で二冊目に読んだのがこれで、読んだとき初めてオナニーを覚えたときとちょうど同じような背徳感を覚えました。
83/100
- 作者: 丸尾末広
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 1999/01
- メディア: コミック
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