THE COLLECTORS「HERE TODAY」
バレンタインデイということで、贈り物にちなんで。コレクターズが1997年に発表したアルバム。これを発表した時点でデビュー10年目だなんて思えないくらい。夏の朝のようおにキラキラしたポップンロックが詰まった名盤。
「GIFT」。一番好きな曲、これはコレクターズの中でも一番好きだし、ある日黒服の男に「俺に人生のすばらしさを教えろ、なんか音楽を持ってきてもいい。さもないと殺す」といわれたらおそらく震えた手でこれを差し出すだろう1曲です。大人になっても初恋のことを思い出すときにはきっとそのころの自分に戻れるんだよなあ、タイムマシーンのように、なんてセンチメンタルなことを顔に似合わず考えてしまいます。
「シャララ 恋はおかしいね シャララ また僕はきっと大人になれないで夢の中さ」
もちろん、このアルバムのすごいところはこの1曲だけが名曲って言うんじゃなくて、この曲に匹敵するくらいのクオリティが11曲分並んでいるからすごいんです。そして、どの曲に共通するのも、いつまでたっても青臭いままで、だけど真実を知っている、そんな瞳のロックンロールであることです。スピッツ、ピロウズ、そして、コレクターズ。この三組のうれしいところは、今なお青臭さを失わずにいるところです。
4年前に中古で購入して、そのキラキラした感じに夢中になったこのアルバム。今ではほとんど聞くこともなくなったけれど、きっとたまに引き出して聞くのだろう。昨日のように。
87/100
- アーティスト: THE COLLECTORS,ザ・コレクターズ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2004/08/25
- メディア: CD
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