青い車
監督:奥原浩志 、共同脚本:向井康介、音楽:曽我部恵一、原作:よしもとよしとも「青い車」
キャスト;ARATA、宮崎あおい 、麻生久美子、田口トモロヲ、水橋研二、太田千晶、佐藤智幸
よしもとよしともの漫画を原作にした映画。残念だけど、すごく退屈な映画だった。おそらくエヴァが好きなんだろうなっていう、主人公の精神外傷を表現したらしき場面がところどころ挿入されて、淡々と少しばかりドロドロしたエピソードが描かれて、原作漫画の部分をラスト20分でやるというもの。原作が26ページの短編なんでそうなるのかもしれないけど。
こういう風に作るんだったら、90分にした意味あるのかな。せいぜい30分くらいで作って、よしもとよしともだったらこれ以外にも「ライディーン」とか「アヒルの子のブルース」とかしんみりする短編はあるし、それに「2人でお茶を」あたりを加えて緩急をつけたオムニバス形式にしたらすごく面白くなったと思うのに。撮り方も、短編集のほうのあとがきでよしもとよしともさんが書いてある方法が一番正しいと思う。
音楽の面も、ねえ。ラストに「オーロラ」がかかるところはよかったけど、原作にあったオザケンはカットされてるし、ここま沈黙にしたら退屈になるってところがことごとく沈黙していた気がする。
あと、この監督の最大の愚公はせっかくいい調子にあった宮崎あおいにイメージダウンさせるような台詞を言わせて、しかもそれを予告編にまで載せてしまったことだと思うんだけれど。この映画のキャスト、すごくいいだけにそれを活かせなかったのが残念。せめて麻生久美子と宮崎あおいの共演はまたあってほしい。
23/100
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