BLANKEY JET CITY「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」
ブランキー4枚目のアルバム。1994年発表。ブランキー随一の緊迫感と美しさを持ったアルバム。タイトルの長さも一番。「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」かよ!
これも昨日書いた「DISCOVERY」と同じころによく聞いていて、真逆なんだけどね。ブランキーの、ベンジーの持つ少年性が最高のところで結実したアルバムだと思う。暴走気味の前半を経て中盤に置かれた「風になるまで」の、涙を乾かす風のような感じが好きだ。ただ、きっと歌いだしの、LED ZEPPELINのアコースティックナンバーみたいな伴奏に乗って歌われる歌詞にはきっとエロい意味があるに違いない。
後半も爆発気味なんだよね。ホーンとか使っているけど、断末魔の叫びのように聞こえるもん。時にタイトル曲。「はっきりしたのさ愛はいらない 心の中は冷たいままでいい」(浅井健一作詞「幸せの鐘が鳴り響き、僕はただ悲しいふりをする」)って、しばらくずっと歌っていたもんな。
そして最後に迎える「青い花」の穏やかさは、荒れ狂って疲れた心に一輪の花を添えているよう。
個人的にブランキーで一番パンクな作品だと思う。
87/100
- アーティスト: BLANKEY JET CITY,浅井健一,土屋昌巳
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1994/05/25
- メディア: CD
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