BUMP OF CHICKEN「THE LIVING DEAD」
Sir Destiny アンタ 俺を見てるか もう飽きたなんていわせないぞ 今に見てろ 夢を掘り出して見事悔しがらせてやる 藤原基央詩「Everlasting lie」
バンプがインディーズ最後にリリースした作品。2000年3月25日リリース。
全体的に物語性のある歌詞と、ギターをメインにおいたバンドサウンドが印象的。
俺は、藤原君は声だけで泣かせられる歌手だと思う。そりゃ、表現力のあるシンガーはたくさんいるし、ジャニスやビョークのような情念をこめて歌うタイプではないけれど、バンプの歌で泣けるのはきっと藤原君の声が大きく作用していると思う。どことなくかすれ気味で、ささやくような歌唱法。これだけの言葉じゃ説明できないけど、なんだろ、知り合いの演劇部の公演を見に行って、決して演技力のあるわけではない役者が一生懸命ハムレットを独自の解釈で演じているのをみた感じ、がする。同じような感じをミネタ君にも感じる。
物語性が特にあるわけでもない「ランプ」や「グロリアス・レボリューション」のいい。特に後者の疾走感がね。
バンプも決して新しいことやっているわけではなく、またミスチルに比べると表現の幅は狭い。けど、このアルバムは特にその要素が強いのだけれど、「仲の良さから見える魅力」はとにかく感じる。さっきの演劇部の公演のたとえで行くと、ああいった公演って部員は100パー赤字になるし、色々めんどくさいこともあるし、ケンカもたくさんします。けど、公演終わったら感激のあまり泣いている人もいるし、打ち上げの席ではクサいこともたくさんいいます。文科系のサークルに入っているとどうしてもそういったことに敏感になってしまってね。バンプはきっと日本最強の文科系サークルだ。
87/100
- アーティスト: BUMP OF CHICKEN,藤原基央
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2004/04/28
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 77回
- この商品を含むブログ (296件) を見る