OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

love creccend vol.2

 エフエム福岡開局35周年のイベントだそうで、行ってきました。Salyu以外はすべて初めて観るミュージシャンだったのだけれど。
 オープニングアクトミドリカワ書房。こんなステージ初めて観た。まず、演奏自体はアコギ2本のシンプルなものだけれど、なんていうか、ミドリカワ本人が事前に吹き込んだ心の声が流れるというコントみたいな内容、そこかしらで爆笑があった。
 演奏曲目は「顔」「リンゴガール」「それぞれに真実がある」「チュ−をしよう」の4曲。やっぱりこの人の歌はいいわ。ことばがビュンビュン飛んで来る。初めてミドリカワ書房を聴いた人にとってもきっと気になる存在になっただろう。
 そして、アナウンサーの方のMCをはさんで、DEPAPEPEの登場。正直以前はあまりいい印象がなくて、けどライブで生で聴くDEPAPEPEは確かによかった。本当にうまい人のアコギってドラムがなくてもドラムが鳴ってるように聞こえるもんだけど、彼らもまるでカッティングがドラムのように聞こえた。BGMっぽいのは致し方ないけど。あと、彼ら別に無茶苦茶技能があるわけじゃなく「Start!!」の一箇所を除いては、少しギターの知識がある人なら練習してできるくらいだと思った。
 続いてSalyuの登場。うーん、ちょっと期待はずれ。前のライブでも思ったんだけど、Salyuって歌声がのってくるまでに少し時間がかかる気がして、この短い時間のライブではSalyuの魅力を半分も伝えられなかった気がする。とりあえずもっと言葉が聞こえるようにして、そしてファルセットと地声の変わり目をうまくつなぐことが必須課題だと思った。けど、やっぱりSalyuは気になるシンガーなんだよね。声は好きだし、それに「彗星」のポップチューンとしての力は素晴らしいから。ちょっとだけアコースティック演奏時のY LITTLE LOVERの陰がした。
 とりを飾るのが斉藤和義。この中でひとり平均年齢をあげているという自虐的なMCをしたけど、やはり斉藤和義は別格。この人の声は歌を歌うために生まれてきたのだと思う。曲は、「アゲハ」「劇的な瞬間」「郷愁」「新曲」「歌うたいのバラッド」「明日の行方」「歩いて帰ろう」、アンコールで「空に星が綺麗」だった。やっぱり斉藤和義は違う。他のミュージシャンに比べて、客の盛り上がり度が違った。「歩いて帰ろう」のときの客のほぼ全員が立ったのはやっぱりびっくりした。あと、この人の場合もやはりアコギのカッティングがドラムのような役割を果たしているわけなんだけれど、あくまでもギターも歌の一部という気がした。「郷愁」や「歌うたいのバラッド」を歌い始めたとき、これもしかして70年代フォークみたいになっちゃうんじゃ、と思ったんだけれど、斉藤和義が歌い始めると時代を超えた最高の「歌」になるんだろうな、と思った。絶対にライブ行こう。
 最後はメンバー全員が出てきて「上を向いて歩こう」の合唱して、あったかい雰囲気で終了。アコースティックライブは初めてだったのだけれど、アコギという楽器の色々な側面を見れた気がした。

白盤

白盤