OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

SERGIO MENDES&BRASIL'66「SERGIO MENDES&BRASIL'66」

 ボサノバのパイオニア、セルジオ・メンデス率いるユニットのデビュー作。1966年リリース。
 ぼくが初めてセルジオ・メンデスの音楽に触れたのは高校生のころ、いや、本当はもっと前に触れていたのかもしれないけど。「ずっと好きな歌」(BSフジ)っていう番組があって、PONTAさんや宮川賢さんが出ていたんだけど、それはミュージシャンの方が彼ら彼女らのリスペクトするアーティストの曲をカバーするというもの。名演が数多く生まれたし、音楽に対する愛が伝わってくる番組作りも好きだった。復活しないかな。
 それで、大橋純子さんがトリビュートしていたミュージシャンがセルジオ・メンデスだった。泥臭かったボサノバを洗練されたポップミュージックとして再生させた、とセルジオ・メンデスについて紹介されていて、翌日レンタルで借りてきた。
 今聞いてもぜんぜん古びていないし、ボサノバに関わらず今にもつながるポップミュージックに深い影響を残し続けたアルバムだと思った。
 メロディがまるで川のように流れていて、ボーカルも「ガチョウのサンバ」でみせるファニーさをはじめとして表現豊かで、セルジオ・メンデスのピアノもソロを奏でているようでいて決して曲の構成を邪魔しない、それどころかぐんぐんと曲との相乗効果でよくなっているような、そんな感じを受けた。おそらく、ボサノバっていう音楽的影響以外にもアルバムや曲構成に関しても後世に影響を残し続けているのだと思う。そのくらい完璧なアルバム。
92/100

Sergio Mendes & BRASIL'66

Sergio Mendes & BRASIL'66