BILLY JOEL「52ND STREET」
ビリー・ジョエルの6枚目のアルバム。1978年発表。邦題は「ニューヨーク52番街」
「ストレンジャー」よりブラックミュージックの要素が強くなっている。ただ、「ストレンジャー」にもブラックミュージックの要素、特にソウルやジャズの影響は感じるけど、ビリー・ジョエルの場合は音楽的影響と言うよりも文化的にソウルやジャズを取り入れて解釈しているような印象を感じる。
前作よりも統一感は増した感はあるけど、メロディは相変わらず見事。それと、一曲目の「ビッグ・ショット」はビリー・ジョエルの一般的イメージを裏切るようなロックなボーカルが聴けるし、それから大名曲「オネスティ」「マイライフ」そして「ザンジバル」への流れは最高。
後半の曲もメロディは冴えているし、アレンジも楽しい。特に「自由への半マイル」のコーラスの被せ方とかね。「アンティル・ザ・ナイト」のソウル風な歌唱とだんだん夜が更けていくようなアレンジはすばらしい。ラストを「ニューヨーク52番街」と言う小品で締める方法もグッド。
ジャケットのビリー・ジョエルの瞳は世の中の不満を抱えたまままっすぐに前を見つめていて、後の時代のパンクロッカー、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)を連想させた。そういえば名前にているな。歌詞も都会人の心情の吐露としてすばらしいものになっていると思う。
79/100
- アーティスト: ビリー・ジョエル
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1999/01/21
- メディア: CD
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