GUNS 'N' ROSES「APPETITE FOR DESTRUCTION」
ガンズ・アンド・ローゼスのデビューアルバム。1987年リリース。
一般のロックファンにおいて、HR/HMは偏見を持たれていて、いわく、カッコいいけれど先進性がない、そんな感じで評価されているのは事実だと思う。実際、HR/HMが硬化したジャンルだというのは事実とも言える。
しかし、このガンズは言うなればHR/HMからの刺客。1980年代のロックが失っていた危険性を持っている。その危険性の立役者となるのはアクセル・ローズのシャウトだ。けっして線が太いわけじゃないつんざくようなボーカルは、不良少年の叫びを代弁するのにこれ以上ない力を持っている。
そして演奏。決してむちゃくちゃうまいわけじゃない、パンクからの影響も感じられる演奏はどこか渇いていて、アメリカを連想させる。そのアメリカはぼくら日本人の憧憬と、巨大国ゆえの憂鬱も兼ね備えている。
これだけビート感溢れるナンバーの中で、ラブソング「SWEET CHILD O' MINE」はある意味異質。けど、決して流れは邪魔しない、すばらしいラブソングだと思う。
HR/HM系で一個だけ聴きたいのならこれ。
85/100
- アーティスト: Guns n' Roses
- 出版社/メーカー: Geffen
- 発売日: 1999/09/30
- メディア: CD
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