OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

平野綾茅原実里後藤邑子「ハレ晴れユカイ」

 アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のEDテーマ。VIPPERオリコン1位を目指した購買運動を行っていたことでも有名。
 ところで、アニソンがチャート番組で冷遇されているなんて言うけれども、本当にそうなのかな。2002年のCDの売り上げが全体的に下がった頃、声優とビジュアル系は固定ファンが一定量いたから、以前に比べ少なくともチャート的には上がった。おそらく、冷遇っていうのは同様の立場にあるビジュアル系にくらべアニソンは?オンエアされる時間が少ない?それどころか飛ばされることもある、っていうのに集約されるんだと思う。
 アニソンってもはやひとつのジャンルとなっていて、ただ70年代のアニソンと90年代にアニソンってのは多分違うでしょう。「マジンガーZ」みたいにアニメの内容を具体的固有名詞を歌詞に入れて歌って、音楽的には映画音楽みたいなキラキラなストリングスを入れるような、そんなものが70年代だったとしたら(個人的にはこっちに馴染みがあったりする。その頃生まれてないけど)、90年代のはwikipediaによると「ムーンライト伝説」や「残酷な天使のテーゼ」に代表されるような、固有の名詞を含まずに作品の世界観を表現したようなアニソンっていうのが主流になって、実際この系統のほうが普遍性はあるのだと思う。ただ、曲の力(主にメロディー)は70年代のほうに軍配が上がるけど、こっちには個人的にも思い入れもある。
 さて長い枕になってしまったけど、「ハレ晴れユカイ」はそんな90年代以降のアニソンの源流にのっとった作品で、じつはこの曲結構好きだ。ぼくが「涼宮ハルヒの憂鬱」中で好きなセリフに「宇宙人や未来人や超能力者をつかまえて一緒にあそぶのよ」(byハルヒ)てのがあって、このセリフは一種の痛さを含んでいるし、アニメで聞いたら多少痒いのもあったんだけど、それをこの曲中では「何もかもを巻き込んだ想像で遊ぼう」って唄っているのがいいなと思ったり。
 ちなみにぼくはタワーレコードで買った。そのせいで先週分のオリコンチャートには反映されなかったんだけど。もちろんとらのあなに行けば買えたし、そこで買ってもよかったんだけれど、アニソンもジャンルのひとつならば、パンクやテクノ、ヒップホップと同様にコーナーが出来てもいいと思ったし、それにかようにして流通がうまく行っていない状態にあるというのが、アニソンの冷遇ではないかと思ったから。アニソンがタワーレコードを追いやられて「まんだらけ」のCDコーナーに隔離されているような現状は取り敢えず買えたほうがいい。