石田衣良「少年計数機 池袋ウエストゲートパーク?」
連作シリーズ、池袋ウエストゲートパーク(以下IWGP)の2作目。1999年から2000年にかけて発表されており、ドラマ版は「少年計数機」までだ。
少し長めの「水のなかの目」で考えたこと。暴力に対しての立場。IWGPにはチーマーの抗争等を描いてるゆえに、暴力シーンを描くことは避けられないのだけれども、マコトは知的な人間なので暴力でトラブルは解決しないことを知っている。それで、知己に富んだ答えを(時間はかかっても)出すわけだけれども、この「水のなかの目」では比較的暴力が前に出ている気がした。
敵役の人間があまりにもひどい奴なんで、それでいいかなと思ってしまったのも事実。と言うかこの集では敵役の人格がひどい。
ただし、それゆえに構成としてはよくなっている気がした。
71/100
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
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