池袋ウエストゲートパーク
主題歌 - SADS『忘却の空』(東芝EMI)制作協力 - オフィスクレッシェンド 制作 - TBSエンタテインメント(現:TBSテレビ)脚本 - 宮藤官九郎 音楽プロデューサー - 志田博英 音楽 - 羽毛田丈史、曾田茂一(FOE)、KREVA 撮影 - 唐沢悟、斑目重友 CG - 曽利文彦、ほか タイトルバック - 薗田賢次 プロデューサー - 磯山晶 演出 - 堤幸彦、金子文紀、伊佐野英樹
キャスト:長瀬智也、加藤あい、窪塚洋介、山下智久、佐藤隆太、妻夫木聡、坂口憲二、高橋一生、西島千博、須藤公一、酒井若菜、矢沢心、ユセフ・ロットフィー、小雪、きたろう、森下愛子、渡辺謙、阿部サダヲ、前原一輝、渡辺哲、池津祥子、川崎麻世、安藤裕子、小栗旬、森山周一郎、川俣しのぶ(第1話)、羽賀研二(第2話)、村松克己、遠藤憲一、朝倉かほり(第3話)、古田新太、半海一晃、松田直樹、野仲功(第4話)、青木堅次、小野麻亜矢、村杉蝉之介(第5話)、鈴木藤丸、遠藤雅、銀粉蝶(第6話)、三鴨絵里子、内藤ミチ、未唯、池田鉄洋、河原雅彦、島田洋七(第7話)、山口あゆみ、島田洋八(第8話)、KORN(第9-11話)、荒川良々、ギュウゾウ(電撃ネットワーク)(第9話)、杉田かおる、杉晋介、峯村リエ、池田成志(第10話)、宮藤官九郎(第11話)
2000年4月期にTBSにて金曜9時より放映されたドラマ。ふう、キャスト書くだけで一苦労だわ。ある意味、鉄壁の布陣。
このドラマ最近まで1月期に放映されたものだと思っていた。「忘却の空」リリースが3月だから。けど4月期ってことは、「伝説の教師」と同じクールにやっていたってことか。
おそらく、ぼくらの世代にとっての共通体験ドラマがこの二つだと思うんだよ。小学生のころには「金田一少年の事件簿」とか「銀狼怪奇ファイル」とかがあって、その話で盛り上がれるし。そういえばこの辺堤幸彦演出が多いな。
クドカンの名前を押し上げたことでも有名。既に演劇のほうでは名前を知られていたから、鳴り物入りのデビューと言ったところだろう。
ただし、このゴチャゴチャした感じは「池袋」の空気を再現するのに一役買っているのかもしれないが、同時に話を理解しづらくしているのも事実だと思う。ただ、破綻気味のストーリーで後半の走っている勢いを出すドラマは堤作品の持ち味でもある。
堤作品の系列でいえば「ケイゾク」と「トリック」をつなぐ役割で、それまで都会の喧騒の中のほの暗い部分を描くのに機能していた堤さんの癖のある演出が、「トリック」以降はシャーマニズムを含んだ田舎の禍々しさを描くのに主軸を移している。そういった意味で都会方面へ突き抜けたこの作品は、堤幸彦、宮藤官九郎、磯山晶の三者にとってひとつの通過点だったのだろう。
役者に関しては、長瀬智也のマコトは、原作のインテリ気味のマコトを見た後だと少し肩透かしを食らうが、最終回のマコトはイイ。窪塚洋介のキングはあまりにもオリジナルすぎ。嫌いではないが、逆に最終回のキングは違う気がした。辛辣な意見を言うと、加藤あいのヒカルはちょっと無理。ムカつくキャラを演出しているのはわかるんだけれども、ちょっと演技が下手すぎた。登場人物が多すぎて網羅しきれてない感じはあるんだけど。
不満点はあとひとつ、警察の描き方がちょっとひどすぎ。渡辺謙を完璧な悪役に描きたかったのかな。
とはいえ、ひとつの時代を描き出したドラマだと思う。
68/100
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 180回
- この商品を含むブログ (84件) を見る