OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

涼宮ハルヒの憂鬱

スタッフ

原作・構成協力:谷川流 原作イラスト・キャラクター原案:いとうのいぢ 監督:石原立也 シリーズ演出:山本寛 超監督涼宮ハルヒ 超編集:重村建吾(キョン) ※放送第1話のみ 編集:重村建吾 ※放送第2話以降 シリーズ構成:涼宮ハルヒと愉快な仲間たち キャラクターデザイン・総作画監督池田晶子 美術監督:田村せいき 色彩設計:石田奈央美 音響監督:鶴岡陽太 音楽:神前暁 音楽制作:ランティス 設定:高橋博行 アニメーション制作:Kyoto Animation 製作協力:ビッグショット 製作:SOS団
CV:杉田智和キョン)、平野綾涼宮ハルヒ)、茅原実里長門有希)、後藤邑子朝比奈みくる)、小野大輔古泉一樹)、桑谷夏子朝倉涼子)、松岡由貴鶴屋さん)、白鳥由里喜緑江美里)、白石稔(谷口)、松元恵(国木田)、あおきさやかキョンの妹)、緒方賢一(シャミセン)、井上和彦多丸圭一)、森川智之多丸裕)、大前茜森園生)、大塚明夫(新川)

 はあ、終わってしまったのね。福岡では7月9日が最終回。かなり寂しくなった。今週金曜日には「吾輩は主婦である」も終わってしまうしなあ。
 良くも悪くも話題作だったアニメ。谷川流原作で、製作は京都アニメーション
 とりあえず、なめらかに動く作画が素晴らしくて、それといろんなところからの引用が愛らしい(例:「射手座の日」のガンダム、「ライブアライブ」のDMC)。
 オリジナルだった「サムデイ・イン・ザ・レイン」はSOS団の日常ってこんなもんなんだろうなあっていうストーリー性乏しい作品なのだけれど、一番多く観返した回かもしれない。長門が読書している場面にBGMで「ガラスの仮面」や「アタック25」のセリフを入れるなんてのは、かなりやりたい放題なのだけれどね、
 実は最後の2回は勢いが弱まった気がしたのも事実。もともと短編1本分くらいが1回分みたいなのにも慣れていたからね。「涼宮ハルヒの憂鬱」本編はもう少し詰め込んで進めてもよかった気がした。
 で、これが2000年代のエヴァなのか、っていう言説もあるし、放映中の話題になる様子観るとさもありなんという感じだが、ぼくが後追いで「エヴァ」を観てはまったように後追いでハルヒにはまる人が出てくるのかなというのが一番の問題だと思う。
 そもそも出発点が、ある程度実績は挙げているにしろ完全なオリジナルで挑戦という、アニメ界を変えようという気概に満ちたスタートのエヴァと、すでにライトノベル界では一番人気の原作を持ち、その技術力の高さで話題になったハルヒとはだいぶ違うと思う。例えるならばエヴァ三谷幸喜で、ハルヒ宮藤官九郎
 少なくとも、今2006年現時点でオタクの大部分は「涼宮ハルヒ」シリーズを読んでいるわけでしょ。それで日々オタクが生成されていく過程で、「ハルヒ」は解釈の余地だの一種の「伝説」的要素だのは薄まっていく気がする。「ハルヒ」本編がとんでもない最終回を迎えれば別だけれども。
 第2期は必ずあってほしいし、劇場版で「涼宮ハルヒの消失」を観たいなんて欲もある。
 ちなみに個人的な話。ぼくは翌日(つまり今日)朝早くからアルバイトがあったためハルヒ最終回は予約をセットして寝たんだ。ちなみに同じビデオには吾輩が入っているんだけれども。それで、翌朝、午前6時に起き、バイトまではしばし時間があるのでハルヒの最終回を見た。観終わって洗濯をしに外に出たらアニメ版「時をかける少女」に出てきそうな青空が空いっぱいに広がっていた。それで夏が来たのだと思ったのだけれども、夏の始まりと同時に終わってしまう、おそらく今年1,2を争う話題作に思いを馳せたりしたのだった。
94/100

涼宮ハルヒの憂鬱 1 限定版 [DVD]

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