木更津キャッツアイ 日本シリーズ
スタッフ
監督:金子文紀
脚本:宮藤官九郎
キャスト
岡田准一(V6)、櫻井翔(嵐)、酒井若菜、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、阿部サダヲ、山口智充(DonDokoDon)、嶋大輔、平岩紙、古田新太、薬師丸ひろ子、森下愛子、小日向文世、内村光良(ウッチャンナンチャン)、ユンソナ、坂井真紀、中尾彬、渡辺哲、岩松了、伊佐山ひろ子、氣志團、哀川翔、船越英一郎、渡辺いっけい 、金剛地武志
これはひょっとすると、10年後には「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」や「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の野望」みたいな扱いになってるんじゃないのか。とは言え、例に出した二つがあくまでも番外編に近いのに対し、こちらはきっちりと落とし前をつけるための続編としての映画版という気はするが。すなわち、ドラマで語れなかった部分を映画で語るような形式。
たとえば「富士見ロックフェスティバル」なんて、ぶっさんたちが高校生でないがゆえに描けなかった学園祭みたいなものだし、孤島に漂流するぶっさんたちの姿は「ビューティフル・ドリーマー」と重なるし。
とにかく、ドラマ版はあれでも制御してたんだ、ってのが印象。映画になって制御がいざゆるくなれば、下ネタ解禁(孤島のシーン参照)、怪獣解禁、ラブソング解禁(赤い橋の伝説)といった具合に、やりたい放題。それでも、独特の世界観は心地良いし、ウッチャンやユンソナも嵌ってるし、で見終わった後には「ああ、面白かった」の一言。
たぶん、「映画とはかくあるべし」という信念のある人には受け付けないところあるだろうし、「木更津キャッツアイ」に関して何の知識もない人が観て面白いかといわれると、うーんと首をひねらざるを得ない。けど、社会に憤りを感じる心優しき人なら、何かを感じることはあると思う。この「普通」の日々に。
86/100
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