日本橋ヨヲコ「少女ファイト」
日本橋ヨヲコが2006年よりイヴニングで連載中のバレー漫画。
名言。
創作を読んでいて、そのときの自分の状態を最もうまく言い表し、これからの指標になってくれるもの。
少々宗教がかった言い回しになるけど、ぼくはこの作品にちょっとだけ救われた。
名言。それは出会う時期によって大きく左右されるものだと思う。
中学、高校のころから、きっと物心ついたときから、ぼくは他人の目を気にしていた。もちろんそれは悪いことばかりじゃない。他人の目を気にすることは社会に適応する上で必要なことだし、自分を抑えることだって必要だと思う。
だけど、それでどこか息苦しかった。
中学のころから聞いていたブルーハーツもきっと唄っていた。「人の目ばっかりいつでも気にして 口先ばっかり何にもしないで そんなのちっとも面白くないよ そんなのとっても退屈なだけさ」(甲本ヒロト作詞「ダンス・ナンバー」)。大学になって読み始めたライトノベルの主人公、涼宮ハルヒもその傍若無人な行動によって、それを示していた。
だけど、どうしても他人の目を気にすることを辞められずにいた。だけど、いろいろな経験をしているうちに少しずつ変わっていってたのだと思う。本当は他人の目を気にすることに意味はないし、嫌われたって別にかまわないと。
そんなときに、ぼくの大好きな漫画家・日本橋ヨヲコの作品を読んだ。そして、これが重要なのだが、イブニングに載っているこの漫画を読んで、この言葉に出会った。同時代的なタイミングで、出会った。
「どうにもならない他人の心はひとまずおいといて まずはどうにかなる自分の心から変えていきましょうよ」
それ以来、何かあるとこの言葉を心の中で繰り返している。
- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/21
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