らき☆すた
美水かがみの漫画を京都アニメーションがアニメ化したもの。学園モノで、オタク少女泉こなたと、友人の柊つかさや柊かがみ、高良みゆき、また、こなたの従妹小早川ゆたかやその友人などから蜘蛛の巣状に話が広がるような、そんな展開を取っている。
原作を読んでいると漫画なのにやけに時間がかかる。個人的にらきすたほどキャラクターを立たせ方がうまい作品は現時点では少ないと思う。ぼく好み、というだけだが。あとは「さよなら絶望先生」もうまい。
で、アニメだ。基本的には原作に忠実。かがみつかさ姉妹が買い物に行くエピソードとかはオリジナルで、結構うまいと思った。なんだか余韻の残し方が良いのだよな。そうそう、きっと良い映画などはその世界観に観客を浸らせ、終わるのを惜しくさせてしまう。そんな魔力がこの作品にもあるんだ、きっと。
最終回は完全オリジナルで、文化祭でチアリーディングをレギュラーメンバーで色々なアクシデントに巻き込まれつつも本番を迎える、というもの。ぼくは「フル・モンティ」や「スウィングガールズ」みたくこれ系の展開に弱く、練習のチアリーディングが成功するシーンでは泣いてしまった。ちなみに、この作品では文化祭本番直前でEDに移っているのだが、これは映画「櫻の園」(中原俊監督。1990年作品)からの引用ではないだろうか。
ただ、ただ。時折内輪ノリになってしまうのが残念。同社製作のハルヒあたりはまだいいのだけれども、エンディングの某声優の実写パートはなんとかしてほしかった。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/06/22
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