serial experiments lain
で、妄想代理人と重なる部分が多いのがこの作品。
どちらも妄想が現実を侵食していく感触が似ている。
比較すると、シナリオ的には妄想代理人に軍配が上がるけど、映像感覚やキャラクターの造形はこちらが上かなと思う。
そして、妄想代理人以上に難解。
いわゆる、インターネット上の感覚が現実を浸食していく恐怖を描いているのだけれど、なぜそれが起こるのかというメカニズムや主人公が分裂していく様子がうまく説明されていない。これは視聴者の脳内補完に任せているのかもしれないけど、それをするには理系的過ぎてぼくの文系脳ミソじゃついていけません。
だけど、エヴァが言語化できるかできないかぎりぎりのところとするならば、これは言語化は無理だけど、でもわからないままでも面白い作品だ。
インターネットの面白さが、本来体温も持たないはずのものに人間の意識が介在されてしまうところにあるのだろうけど、その人間の意識の部分が微妙にノスタルジックな風景描写で示されていて、そんな演出にしびれっぱなしだった。電線のブゥーンという不協和音でおかしくなったのか?俺は?
あと、玲音みたいな巻き込まれ型の女の子主人公が好きだ。
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- 発売日: 2005/09/22
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