OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

先週の読書記録

 忙しくてあんまり読めなかったな。「巨匠とマルガリータ」「蜘蛛女のキス」みたいに壁にぶつかっている小説もあるし。
2009年2月23日 - 2009年3月1日の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1808ページ

不道徳教育講座 (角川文庫)■不道徳教育講座
高校生の頃には「仮面の告白」や「金閣寺」の美文に驚愕したものだが、この本を読んでそのイメージをガラガラ崩す程のはっちゃけぶりに再び驚愕した。おそらく冗談や詭弁が多く含まれているので額面通りに受け取ってはいけないのだろうが、落ち込んでいる時に読むとこんな世界的な大作家がこんな馬鹿なことをやってるんだからと元気になってくる。何げに現代だからこそ響くような言葉もあるし。


読了日:03月01日 著者:三島由紀夫
http://book.akahoshitakuya.com/b/4041212073


少女には向かない職業 (創元推理文庫)少女には向かない職業 (創元推理文庫)
面白かったー。青春小説らしい軽妙な語り口からどんどんハードな展開に堕ちていくさまを息つく間もなく読ませてくれました。反抗心が見え隠れするところもGood。反抗期が過ぎた今でさえ共感できるのだから、もし中高生の時に読んでたらどれほどの衝撃だっただろう。あと、女の子グループってこんな感じなんだろうなーってのがリアルだった。



読了日:02月28日 著者:桜庭一樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/448847201X


東亰異聞 (新潮文庫)■東亰異聞 (新潮文庫)
艶めかしくて、説得力がある文体。だからこそ、推理小説歴史小説怪奇小説がクロスオーバーして、侵食されていく恐怖がありありと感じられた。傑作。



読了日:02月28日 著者:小野不由美
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101240221

哲学入門 (ちくま学芸文庫)■哲学入門 (ちくま学芸文庫)
平易な言葉を使ってはいるし、一回通読したときには理解していた気がする。寝る前にこんなことよく考えたなあといった感じで。けれども、核心はするっと手の中から抜け落ちていったような。もうすこし哲学の道を迂回してから読み返そう。



読了日:02月27日 著者:バートランド ラッセル
http://book.akahoshitakuya.com/b/4480089047

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)■向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
特殊なミステリーであることは確かです。設定からは乙一のデビュー作を連想したし、読み進めるとシリアスな西澤保彦なのかと思った。ちびっこ夜神月みたいな主人公の言動が特徴的だった。



読了日:02月25日 著者:道尾秀介
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101355517


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