OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

先週の読書記録

 かつてないほど本が読めなかった週だった。しかも2/3が根本敬…。
2009年4月6日 - 2009年4月12日の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:884ページ

赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
「ブルースカイ」「青年のための読書クラブ」ときて、これが桜庭一樹のひとつの到達点なのだと思う。時代と少女像。相変わらず歴史叙述には甘さが残るのだけれど、それでも自分の視点で現代史を捉えなおそうとしているところに好感が持てる。第三部になって突然ミステリーになるけど、ここも面白かった。桜庭一樹文体の本領発揮な感じで。

読了日:04月12日 著者:桜庭一樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488023932


怪人無礼講ララバイ■怪人無礼講ララバイ
収録作「タケオの世界」は運命に翻弄されつつもそれを乗り越えるための生命力に溢れた漫画だ。タケオは出自によって差別され、ろくでなしの父親を持ちながらも学友の花代と分かり合うも再び父親によって引き裂かれ、それでも自らの力で運命を切り開き、家族やお世話になったオカマの死を乗り越え花代と再開する。素晴らしい人間讃歌だ。ただひとつ違うのは、主人公のタケオが精子だということ。
読了日:04月06日 著者:根本敬
http://book.akahoshitakuya.com/b/4883790274


因果鉄道の旅―根本敬の人間紀行 (ワニの本)■因果鉄道の旅―根本敬の人間紀行 (ワニの本)
まずこの絵が合わない人は引き返して下さい。特殊漫画根本敬が、自らの創作の源となった変人たちについて書いた本だが、変人というよりキ○ガイだな、こりゃ。すえた臭いがしそうなほど濃い本で、ゲッツ板谷の「板谷バカ三代」を思い出した。ただ、こっちのほうが笑い者にしている印象が強くて、ひょっとして作者こそキ○ガイ側の人間ではと思ったのも事実。もしかすると私もキ○ガイ側の人間なのか?いやしかし…。
読了日:04月06日 著者:根本 敬
http://book.akahoshitakuya.com/b/4584181519


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