ウルトラミラクルラブストーリー（★★★☆☆）

　★３つなんていう中途半端な評価ではなく、★５つと★１つが自分の中でせめぎ合っている感じがあります。観終わった数日後にふとこの映画の思い出に浸るような印象。

　内容は、青森県の田舎で暮らすちょっと脳に障害のある青年（松山ケンイチ）が消えた恋人（の頭部）を探し求めて村にやってきた女性（麻生久美子）に恋をするが、彼の強すぎる思いは次々と奇跡を巻き起こして、といったもの。

　観る前は『下妻物語』みたいな極彩色の映画を想像していたんで、ちょっと地味だと思いました（松ケンの演技は相当だったけど、個人的には好きな演技ではないです）。ただ、癖の強いストーリーといい、穏やかさと毒を含んだ田舎の風景といい、なんだか数日たってジワジワとボディブローのように効いてくる作品だと思います。

　悔やまれるのはこの作品をスクリーンで観れなかったこと。効果的に使われるヘリコプターの音など、劇場映えしそうなシーンが多いので。

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