ムーンライダーズ「カメラ＝万年筆」

　1980年8月25日リリース。ムーンライダーズの5枚目のアルバム。
　曲のタイトルは映画の題名（フランス映画が多め）からとられていて、架空のサウンドトラックを想定して作られた作品だそうです。
　初めてムーンライダーズを聴いた。
　僕が好きなスパルタローカルズやカスケードに与えた影響を連想した。「欲望」にみられるボーカリスト以外のメンバーの掛け合いなんかは今では良く使われているけれど、当時にしては先鋭的だったのだろうし、今でもなんだか力を感じる。
　ポップだけれど、決してヒットチャートには登場できないポップ。親しみやすさの中に毒がある。鈴木慶一のねちっこいボーカルも然り。
　曲としては「24時間の情事」「沈黙」「欲望」「大人は判ってくれない」が好き。歌詞のメロディーへの乗せ方が独特で気持ちいい。

カメラ=万年筆(紙ジャケット仕様)