月曜日のユカ('60/中平庸)
加賀まりこの魅力が炸裂しているスタイリッシュな映画。
当時のフランス映画からの影響も強いんだけど、やっぱり日本でしか撮れないだろうな、ってことを思わせてしまう。
加賀まりこ演じるユカは、誰とでも寝るけどキスは許さない。パパ(血縁関係はない愛人関係)と若い男のあいだをいったりきたり。その行動理念はただ一つ。「男を喜ばせることこそ女の生き甲斐」。
そんな彼らの結末は皮肉な終わり方をするのだけれど。
いったい相手を喜ばせるって何だろう?
ユカは相手を喜ばせるつもりで実は何も考えてなかったのかもしれない。
それはユカの周りの男たちも同じかも。
つまるところ、ユカは空っぽだったのかもしれない。
そもそも、僕らは本当に相手のことを考えられるんだろうか?
そんなつかみどころのないユカに恋をしそうになるけれども、時折現在の加賀まりこの姿がちらついてしまうのであった。
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