OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

ベスト・キッド(2010)(★★★★★)

 80年代の映画のリメイクらしいけれど、元の映画は観てない。

 超おもしろかった。140分息も着かせぬ傑作。

 素晴らしいエンターテイメントなんでぐだぐだ言うのはしょうもないのだけれど、個人的に印象に残ったのはジャッキー・チェン演じる師匠が初めてシャオドレの前でその強さを見せるシーン。シャオドレをいじめる連中を一人で叩きのめすのだけれど、その立ち回りの後のジャッキーは異常に息が上がっている。

 自分はここでジャッキーがハンさんを演じるために老けメイクをしているとわかっている。北京オリンピックの時にカメラの前で話すまだ若々しいジャッキー・チェンの姿も目に新しい。

 だけど、いくらジャッキー。チェンとは言え老いから逃れることはできないし、あまり想像したくないが死は訪れる。

 常に前線に立って勇敢に敵に立ち向かい、そしてそのすべての戦いから生きて還ってきたジャッキーが初めて「老い」を、そして「弱さ」を見せたからこそ心打たれた。悪しき方法で教えられたカンフーに真っ向から対立する姿に説得力があった。

 余談だけどいじめっ子の主格の男の子が幼稚園の頃僕をいじめた男の子に似ていた。よくあんなどこからどう見てもいじめっ子にしか見えない子役をキャスティングできたものだ。