OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

Absolution/Muse

ABSOLUTION (CCCD)
Release 2003.9.15/WARNER MUSIC

 イギリスのバンド・ミューズの3枚目のアルバム。
 初めてミューズを聴いた。
 いきなり不協和音のピアノで幕を開け、「Time is running」に象徴される憂鬱をそのまま音階にしたようなメロディーラインとそれを絞り出すようなボーカルが大仰な演奏に乗せられて続く。真剣な話、精神に疾患を抱えた人が聴くと危ないんじゃないかと思う。
 聴き手の緊張が限界に達したあたりで「Falling Away With You」の救いが入る。この瞬間は俺が本アルバム中一番好きな瞬間であります。
 Interludeを挟んで後半は前半に比べるとギターを多用したアップテンポな曲が増えるけれども、陰惨な印象はそのまま、漂うような、救いとも絶望ともとれそうな「Ruled By Secrecy」で幕を閉じる。最後の曲が一番RADIOHEADっぽかった。
 印象としては、同時期に出されたblurの「THINK TANK」に近いものを感じた。非常に優れたアルバムなのだろうけど、ボーカルの声等俺にとって好みではないのは確か。これは仕方ないか。個人的には、もっとユーモアが欲しいと思った。

★★★★★★★☆☆☆