Atomic Heart/Mr.Children
Release 1994.9.1
ミスチルの4枚目のアルバムにして300万枚を売り上げた大ヒット作。
今改めて聴くとM-3「ラブ・コネクション」の桑田佳祐まんまの歌唱法は面白い。M-11「Round About〜孤独の肖像〜」のアレンジもサザンにありそうだ。他にもかなり深みを目指した歌詞や、多少ラディカルな表現も見受けられる。
でもやっぱりミスチルはロックバンドとは思えない。特に歌詞だが、表現としてはまだ浅さが目立つ。ロックの先鋭性やメッセージ性をとりいれてみましたみたいな曲より、M-5「クラスメイト」やM-12「over」のような、恋愛のある局面におけるどうしようもない感情をJ-POPアレンジに乗せた曲のほうがよく思える。なんせ、この路線におけるミスチルは無敵だからね。あとやぱりシングル曲は名曲。*1
M-5「クラスメイト」は浮気中のカップルを描いていると思うのだけれど、浮気しているのは男と女のどっちなのだろう?「しばらくは彼の話はやめとこう」って歌詞が「しばらく別れの話はやめとこう」に聞こえて、ずっと男側の浮気だと思っていたんだ。そもそもこの歌詞では「君」と「彼女」は別の人のような気がするけど、それだと整合性がとれないんだよな・・・。
Mr.Childrenさん『クラスメイト』の歌詞
あと、M-10「雨のち晴れ」の歌詞は26になった今聴くといいですね。
個人的には、このあたりの爽やかさの裏にドロドロを隠したミスチルが好きです。下世話だけど。
★★★★★☆☆☆☆☆