エル・トポ('69/アレクサンドル・ホドロフスキー)
2011/1/21
@桜坂劇場
元祖カルト映画として名高いアメリカ・メキシコ合作映画。1969年作品。
えーと、正直言ってあまりわかりませんでした。宗教とか南米方面の知識があるとわかるのかな?
全体的に、表現したいものに技術が追いついていない感じでほとんど自主映画レベルの編集が随所に見られます。これを責めるのは酷かな?
意味分からないけれど面白い映画というのはあって、僕にとっては『気狂いピエロ』とか『書を捨てよ、町へ出よう』とかがそうだったのだけれど、これはちょっと合わなかったかもしれない。
けれども、まるでこの世のすべての常識に中指をおっ立てるような姿勢には文句なしの衝撃を受けました。
ところでこの作品、難解で文学的な映画として評されているけれど、ひょっとしてメキシコのシュールなギャグ映画なんじゃないかって気がする。なんというか、真面目に作ってない気がする。日本の映画評論家が眉間にしわをよせてあーだこーだ言ってるシーンが、メキシコのお客さんは大笑いしてたりして。○○○を象った石像から出る水を女性が浴びるシーンなんてモロじゃん。
全体的にストーリーの訴求性も少ないため脱落しそうになったけれど、それでもラストで円環的に映画としての完結をみたところはよかったのでこの点数で。
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