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OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

バチェロレッテ ‐あの娘が結婚するなんて!-(★★★☆☆)

キルスティン・ダンストの出席する結婚式はロクなことにならない


あらすじ

キルステン・ダンスト、リジー・キャプテン、アイラ・フィッシャーの共演で、訳ありの独身女性(バチェロレッテ)3人組が友人の結婚式前夜に繰り広げる騒動を描いたコメディ。美人でスマートで恋人もいるのに結婚の気配すらないレーガン、忘れられずにいた元彼と再会してあわてるジェナ、いつもエッチが優先で本気の恋にめぐり合えないケイティの親友3人組は、不細工で太った同級生のベッキーが結婚すると聞き、衝撃を受ける。結婚式に出席するためニューヨークへ集まった3人だったが、結婚式前夜のパーティで騒ぎすぎ、花嫁のドレスを破ってしまい……。
(映画.comより)

 おそらくは、『ハングオーバー!』のヒットを受けた派生作品に当たるのでは?キルスティン・ダンスト主演のコメディ映画。日本ではあまりなじみのない習慣なのですが、アメリカにおいては結婚する前に独身者が最後の馬鹿騒ぎをするならわしがあるらしく、これをバチェラーパーティーと呼ぶそうで、バチェロレッテとはこれの女性版に当たるそうです。

 結論から言うと、確かにコメディ映画として破綻なくできていたけれど、『ハングオーバー!』シリーズのようなエクストリームさ、あるいは『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のような感動、この映画はどちらにも振りきれていなかった。

 キルスティン・ダンストはおそらく、『メランコリア』('11)から転じた配役ではないかと思う。あの映画においてキルスティンは式をこれほどないまでに滅茶苦茶にしたわけだし。あとはジャンキーのジェナ(リジー・キャプラン)の役柄は『レイチェルの結婚』('08)でアン・ハサウェイが演じた役柄を連想させるし、そういった意味では結婚に関する映画の集大成とも言える。

 ただ、この映画では肝心の花嫁に関する描写が薄いんだよね。
 花嫁は美人グループの中で独りだけおデブちゃんのベッキーレベル・ウィルソン)。ほとんどジョナ・ヒルが女装したんじゃないかというくらいの容姿なんだけれどさ。彼女がほかの美女を差し置いて結婚するとなれば、それについてのエピソードがいくらでも作れそうじゃない。例えば、彼女がとても心がきれいとか、あるいはしたたかとか。ただ、彼女が高校時代のいじめられっ子キャラのままで、しかもよくよく考えればキルスティンたちはひどいことをやって基本おとがめなし、いい男ゲット?ってなくらいに楽しんでいるわけだから、そのあたりがちょっとひっかかったのかも。
 ベッキーとキルスティンの高校時代のエピソードはちょっとぐっとくるものがあっただけに、この辺惜しいなと思った。

 とはいえ、例えばジェナが元カレと絡むシーンでの電車のシークエンスは実際に自分がパーティーに出席して酔っぱらった時の感触が蘇ってきたし、いざ結婚式となって準備を進めるシーンのテンポの良さは素晴らしいと思った。続編になればこのあたり、マッシュアップされるんじゃないだろうか。