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OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

ジャッジ・ドレッド(★★★★☆)


ジャッジメントですの!

イギリスの人気コミックをシルベスター・スタローン主演で映画化したSFアクション「ジャッジ・ドレッド」(1995)のリメイク。国家も政府も亡くなった荒廃した未来。唯一存在する都市メガシティ・ワンでは、刑執行の権限を与えられた集団「ジャッジ」が正義と秩序を守っていた。ジャッジのナンバーワンとして知られるドレッドは、新人ジャッジのアンダーソンを連れ、ギャング一味が支配する200階建ての高層ビルに乗り込む。ギャングのボス・ママは、ビルの全住人にジャッジ抹殺命令を下し、ドレッドとアンダーソンは多勢に無勢の壮絶な戦いへと突入し、絶体絶命の危機に陥る。主演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのカール・アーバン、監督は「バンテージ・ポイント」のピート・トラビス。(「映画.com」より)

 イギリスコミックの映画化作品であり、1995年にシルベスタ・スタローン主演で映画化もされていたらしいが、どちらも未見。おもしろかったです!

 とにかく、麻薬によるトリップ場面に映像効果としてスローモーションを用いるというアイディアが秀逸。しかもこれが物語の重要な箇所に絡んでくるという具合に、ブロックバスター作品として正面から映像によって語ろうとする意志を感じました。

 また、過去作品からの承継が感じられたものよかった。
 この映画を車に例えると、シャーシは『ダーティ・ハリー』で、かつそこに、交配された都市は『ロボコップ』、舞台設定は『ザ・レイド』といった具合に、絶対的な強度を持つ古典を軸に現在進行形としてチューンアップしていく様を見られたのが何よりだ。

 ただ、これはないものねだりなのかもしれないが、とはいっても『ブレードランナー』ほど、映像による映画史の更新ができるほどの力はないと思う。アイディア勝負の作品なのはわかるし、『ブレードランナー』と比べたら太刀打ちできる作品なんて数少ないのかもしれないが。
 作家の才気走る様だと『LOOPER/ルーパー』のライアン・ジョンソンや『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンのほうが感じたんだよな。
 ひょっとするとガジェットにタッチパネルを用いてなかったのが原因なのかも。
 舞台装置は凝っているながらも、いわゆる「魔力」によって現在の流れをひっくり返すまでには至っていないという意味では、去年公開されたコリン・ファレル主演の『トータル・リコール』が近い。あれもいい映画なんだけれど、観た人の人生を変えるほどの力はなかったからね。
 ただ、そこまで期待値を挙げなければ、十分に面白い作品だと思います。