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OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

『アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦争』(加藤行宏) ★★★★

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 レンタルDVDで鑑賞。こんな映画観たことない!いや、実は一個だけ近い映画がある。言うならばこれはBiS版『愛のむきだし』だ。
 1作目はジャンル映画にBiSという素材を乗っけて、そのケミストリーを楽しむところが大きかったが、今作は発展形としてBiSを中心に映画をつくり、その結果完全にオリジナルなものになっている。で、その方法論は『愛のむきだし』に近いわけで。低予算映画の中に出てくる地下組織ってなぜあんなにわくわくするのだろう。セクトがみすぼらしければみすぼらしいほど映画的になる気がする。そこに、地下アイドルのイベントのアングラ性との共通項を見出したのが映画としての勝因。 
 余談だが、こういった低予算映画に出てくる地下組織を描くことに長けている作家が園子温と思う。で、園子温は『自殺サークル』でアイドルグループをメイヘム的な媒体として描いていたわけだし、やはり『アイドル・イズ・デッド』との共通項は多い。
 あと園子温的だと思ったのはとある政治的話題の入れ方だけれども、これは言い方悪いが「箔をつける」ためくらいに考えている。この映画の影の主役は水澤健吾だと思うし、その彼がある偉業を達成するのにアイドルの力なくしてはありえないというのはとてもいい。
 あと、これは完全に個人の嗜好なのだけれども、敵対するアイドルとして出てくるのがどことなくあの3人組*1を連想させるのが・・・。いや、深い意味はないと思うけどぼくあの3人組はかなり好きなので・・・。
 つくづく思うけど、どんだけ駄作になろうが、映画はその時の文化を写し取っていてほしいと思う。90年代後半に流行ったビジュアル系やメロコアがあまり映画に出なかったのってちょっと残念だと思うだけに、今のアイドルブームが映画に反映されているのは喜ばしいことだと思います。