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OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

麦子さんと(吉田恵輔) ★★★

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泣きました。吉田恵輔監督は、『さんかく』で恋愛がストーカー化する仮定を、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』では夢を諦めるということを描き、まずその着眼点にびっくりするのだけれど、今回は親不孝について子供の視点から描いていて、やはりこの映画も「発明」だと感じた。
 これ、やはり親不孝というテーマはみんなどこかで負い目があるので、それをポップにする仕掛けが一点あって、それが突如挿入されるアニメ。要はこれ、親に対して素直になれないことと、現在は人口に介しゃした感のある「ツンデレ」がオーバーラップする。 家族であり、物理的に近い場所にいなければならないからこそ本音が言えないという屈託については非常に思い当たる部分がある。こちらも『もらとりあむタマ子』同様無表情の演出が効いていた。堀北真希松田龍平の無表情と、余貴美子麻生祐未の笑顔の仮面の対比。ただ、今回はわりとテーマが前に出すぎていた感があり、他の作品に比べるとキャラクターの実在性が薄かった気がする。あと、ラストである曲をフルコーラス流すところはちょっとやり過ぎかなと思った。
 とはいえ、今回も傑作でした。『銀の匙』も期待していようと思います。