OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

キルラキル(今石洋之)

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 久しぶりにアニメをリアルタイムで最後まで見た。この作品に限らないが、中島かずき脚本の超理屈(間違っていても力づくで納得させられるような論法)がだんだん気持ちよくなっていく。
 多層構造を持った作品なので、「服」が持つ意味は受け取る人ごとで違ってくると思う。僕は「服」は社会性のことだと感じた。周囲から求められる姿であり、それに従うか否か、を寓話的な方法で論じているように思った(ので、物理法則はあまり気にならなかった)。ただ、個人的にはこれは副次的な効果で、それ以上に纏流子や鬼竜院皐月がカッコイイことや、アクションの作画が見ていて気持ちいいこと、そして声優さんがスゲエ演技をしていること、これらアニメでしか味わえない快楽があった。そういったアニメとしての質の高い部分に、70sレトロ感を混入したりベタな構造をとりながらも結果的には新しい感触のする作品になっていたこと。こういった他の作品では味わえないところがあったのがとても魅力的。


 やっぱり続編ないよね・・・。このチームは『天元突破グレンラガン』もそうだったけど本当にパワーを出し切るからなあ。でも、スクリーンいっぱいに広がった流子や皐月様や鮮血が見たい。グレンラガンみたく総集編でもいいから。