日本映画はしゃもじである
平成27年8月1日から公開された映画『進撃の巨人 Attack of titan』('15/監督:樋口真嗣)にて特殊造形を担当した西村喜廣(またの名を西村映造)さんのツイートが炎上している。
みんな映画はハリウッドがいいんだね!じゃあハリウッド映画だけ観ればいいよ!予算と技術はある方がいいもんね!特に予算!金で顔叩かれた映画を観ればいいと思います!ハリウッド日本比較の人はそれが気持ちいいんでしょう?
— 西村喜廣yoshi nishimura (@ni4yo4) 2015, 8月 1
映画を予算で決める、もしくは、ハリウッド?と比較する。それって、すいません、スーパーマーケットに行って納豆を買う時におかめ納豆は安心と思う人と一緒で、みんながいいと思えば自分もいいと思う。と言う全体主義思想なんですね。なんかわかりました!ありがとうございます!
— 西村喜廣yoshi nishimura (@ni4yo4) 2015, 8月 1
僕はハリウッド映画よりは日本映画が好きだし、西村喜廣さんが参加した作品でも園子温監督や井口昇監督の一連の作品など好きな作品もあるだけに、この発言には少々残念な印象を受けた。
まず、日本映画とハリウッド映画を比べるのって、しゃもじとラケットを比べるようなものだ。しゃもじでテニスはできないかもしれないけど、ラケットでご飯はよそえない。パスタをゆでることはできるけど。
ただ、『進撃の巨人』に関しては、おそらくこれはご飯をよそうことを目的とした映画じゃない、どうしてもテニスをしかけていかなきゃいけない作品でしょ、とは思う。
例えて言うなら、ヨネスケの持っているしゃもじ。
すでにご飯をよそうことは出来ないから、隣の家(海外)に突入していかなくてはいけない。けど、これでテニスに勝てないって誰が決めた?使いようによってはウィンブルドンだって制覇できるかもしれない。
『進撃の巨人』はそういった志を持った映画だと思っていた。
まだ未見なので評価は下せないが、是非ともこの「晩御飯」は成功してほしいと思っている、というのがしゃもじが、日本映画が好きな人間としての思いです。なので、造り手にはどーんと構えていてほしかったというか・・・。
ところで、このエントリを造るために「ヨネスケ」で画像検索したところ、以下のような画像が出てきたのだが、どういったシチュエーションなんだ、これ?