OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

『きみの声をとどけたい』

f:id:otsurourevue:20170911233819j:plain

 マッドハウス製作の長編オリジナルアニメ映画。女子高生たちが夏休みにミニFMを通して交流する姿を描く。

 さて、オリジナル企画だ。たとえば『君の名は。』('16)なら新海誠の文脈が、『ポッピンQ』('16)ならプリキュアを始めとする東映アニメーションの文脈がというかたちで、一応読み解く文脈がある。
 ただ、この作品に関してはtwitter上での評判以外に情報を持たずに観に行ったのでかなりとまどった。一応、青木俊直のキャラデザだけは見覚えがあったが、実はこのキャラデザと物語のかみ合わせでなかなか物語に入り込めなかったのも事実。田中将賀とかの方があってる気はしたけど、終盤に起きるある「奇跡」に説得力を持たせるためには青木俊直の寓話的なキャラデザのほうがあっているかもしれない。
 
 それと、商店街を舞台にしている点は同じ劇場で観た『夜明け告げるルーのうた』('17)と共通する部分があると感じ、それでいうと同じ年に公開されたことはちょっと分が悪かったかもしれないと思った。アニメーションの快楽という点ではどうしても見劣りするので。
 
 しかし、なんやかんやいって、なぎさ、かえで、しずく、あやめ、おとは、ゆう、そしてしおんと過ごした夏休みは忘れたくないな。